ちょるサポアカデミー開講 生涯現役を支えるすべ学ぶ【山口】

AI要約

山口市で開催された生涯現役社会づくり推進サポーター養成講座「ちょるサポアカデミー」に参加した高齢者たちが、サポーターとしての知識を学び始めた。

講座では高齢者の社会参加を促し、地域で活動するための情報やスキルを学ぶ。特に論理的思考やコミュニケーション能力の重要性が強調された。

県内5カ所で開催される同講座は、人口減少が進む中で高齢者が社会に参加し、地域で役割を果たせるよう支援する取り組み。

ちょるサポアカデミー開講 生涯現役を支えるすべ学ぶ【山口】

 生涯現役社会づくり推進サポーター養成講座「ちょるサポアカデミー」が18日、山口市湯田温泉4丁目のかめ福オンプレイスで開講した。山口、宇部、防府市在住の60歳以上の22人が受講し、サポーターとして必要な知識を学び始めた。県、県社会福祉協議会主催。

 社会参加できていない高齢者に対し、各種活動への参加の呼び掛けや情報提供を行う同サポーター(愛称・ちょるサポ)の養成は県の新規事業。人口減少が進む中、高齢者の社会参加を促し、地域で役割を持って活動してもらうことが目的。

 講座は10月16日までの全3回。健康寿命延伸のポイント、各地区社協の支え合い活動、情報の収集と発信、高齢者に向いているeスポーツなどについて、意見交換や体験を交えて学ぶ。

 初回はロジカルシンキング(論理的思考)について学習。年を重ねると、感覚的に物事を捉えたり、話が長くなったりしがちだが、論理的に考えることで自分の思いを整理し、人にも分かりやすく伝えられると学んだ。また、自己紹介や意見交換を通して打ち解けた。

 受講した渡辺桂子さん(70)=山口市嘉川=は「高齢者のサロンなどで、座ってできる運動を指導している。家にこもりがちな人に参加してもらえるような声の掛け方などを、今回の講座で身に付けたい」と話した。

 県は今年度から2026年度にかけて県内5カ所で同養成講座を開催する。