相談窓口機能せず…また自衛隊で“パワハラ” 上官のハラスメントを内部通報した自衛官の男性 所属部隊に漏らされ「内部通報はテロだ」と責められる不利益 国に損害賠償求める裁判へ 北海道

AI要約

上官へのパワハラを匿名で通報した自衛官が通報内容を漏らされ、不利益を受け国に損害賠償を求める裁判が始まった。

通報内容が漏洩し、上官に責められる状況に置かれた自衛官は、内部通報の重要性を訴えている。

国側は一部事実を認めつつも、自衛官がテロリスト扱いされたことについて反論している。

相談窓口機能せず…また自衛隊で“パワハラ” 上官のハラスメントを内部通報した自衛官の男性 所属部隊に漏らされ「内部通報はテロだ」と責められる不利益 国に損害賠償求める裁判へ 北海道

 上官のハラスメントを匿名で通報した自衛官の男性が通報内容を漏らされた上、「通報はテロだ」などと責められ不利益を受けたとして、国に損害賠償を求める裁判が9月9日、札幌地方裁判所で始まりました。

 陸上自衛官の男性は2022年4月、当時所属していた千歳市の駐屯地で上官による部下へのパワハラを内部の窓口に匿名で通報しました。

 ところが、通報内容が所属する部隊に漏らされ、上官らに自白を強要され「内部通報はテロだ」などと責められたとして、国に220万円の損害賠償を求めています。

 原告の男性は裁判後の集会で。

 「自衛隊は同僚・仲間を助ける者をテロリストとして不利益を与える組織なのか。私は(仲間を)助けるべきと考える」(原告 自衛官の男性)

 一方、国側は「テロ行為」などの発言や自白の強要の事実を認めています。