アニメ映画「きみの色」に中津銘菓「ビスマン」登場 聖地巡礼による観光客増期待、タイアップ商品の販売も

AI要約

上映中のアニメ映画「きみの色」に登場する中津市の銘菓「ビスマン」が地元の観光客増やPR効果に期待。

ビスマンの起源や製法、映画内でのシーンなどについて紹介。

映画公開に合わせてイラスト入り帯が付いた特別商品が発売され、関東の映画館でも購入可能。

アニメ映画「きみの色」に中津銘菓「ビスマン」登場 聖地巡礼による観光客増期待、タイアップ商品の販売も

 上映中のアニメ映画「きみの色」の劇中に大分県中津市の銘菓「ビスマン」が登場している。製造・販売元の殿畑双葉堂(市内植野)は、商品のPR効果やファンが作品ゆかりの地を巡る「聖地巡礼」による中津の観光客増に期待。タイアップ商品の販売も始めた。

 ビスマンの商品名は、ビスケットとまんじゅうを組み合わせた造語。同社3代目の忠さん(故人)が、ビスケット生地に黄身あんを入れて焼き上げ、1955年に発売した。市内外の土産店などで売られ、本社店頭では製造した日に焼きたてを提供している。

 映画の舞台のモデルは長崎県。主人公トツ子が通う全寮制高校のルームメートさくが化粧箱入りのビスマンを出し、仲間と食べるシーンがある。包装パッケージのロゴも忠実に再現されている。

 ビスマンを選んだ理由について、製作会社は「九州の中でも銘菓として知られていると製作チームから候補に挙がり、登場することになった」と説明する。

 映画公開に合わせ、殿畑双葉堂は「きみの色」のイラスト入り帯が付いた箱入り商品を発売した。関東で映画館を展開するヒューマックスシネマの運営館でも販売が決まっている。

 殿畑敦士常務(41)は「ビスケットが高級品だった時代に子どもに食べさせたいと3代目が開発し、来年で70周年を迎える商品。包装のデザインも変えずにこだわってきたものが、今の時代に評価されてうれしい」と話した。

 ビスマンの問い合わせは同社(0979-32-6151)

 【きみの色】山田尚子監督作品。人が色で見えるトツ子、美しい色を放つきみ、音楽好きのルイ。それぞれ悩みを抱える男女3人が、バンド活動を通じて心を通わせていく物語。ビスマンを持ち出したさくの声は、芸人のやす子が担当する。県内の映画館でも上映中。