新しい価値観を生んだ! 「たんの和菓子店」(金沢文庫)のはるばる通いたくなる魅力とは? 

AI要約

「たんの和菓子店」は京急線・金沢文庫駅から徒歩10分の場所にある和菓子店で、和菓子職人丹野耕太・ひかり夫妻が営んでいる。店内はシンプルな白い建物で、雑貨と和菓子が展示されている。

「たんの和菓子店」の代表的な商品は「○・△・□(まる・さんかく・しかく)」であり、それぞれが生菓子、干菓子、半生菓子を表している。伝統的な製法と新しい感性を取り入れることで、ユニークな味わいを楽しめる。

店主の丹野耕太さんはベテランの和菓子職人であり、年間約200種類もの上生菓子を提供している。和菓子店としては珍しい洋菓子店のような雰囲気で、幅広い客層に人気がある。

新しい価値観を生んだ! 「たんの和菓子店」(金沢文庫)のはるばる通いたくなる魅力とは? 

京急線・金沢文庫駅から徒歩10分、箱のようなシンプルな白い建物に小さな暖簾が目印。店内に入るとこだわりの雑貨と大きなショーケースが置かれています。まるでギャラリーのような雰囲気。実はここ、和菓子屋さんなんです。今回紹介する「たんの和菓子店」は、和菓子職人丹野耕太・ひかり夫妻が営むお店。横須賀の老舗和菓子店を含め25年以上の経験を積んだ二人が作るバラエティー豊かな上生菓子と、オリジナルの和菓子詰め合わせ「〇・△・□(まる・さんかく・しかく)」が大人気です。いま“和菓子屋の新しい形”と業界人からも注目を集めている「たんの和菓子店」。そんな和菓子界の変化を垣間見ることができる「たんの和菓子店」の魅力に迫ります。

「たんの和菓子店」とはどういうお店なのか? その答えは看板商品でもある「○・△・□(まる・さんかく・しかく)」を知ればわかるかも。シンプルでもちもちとした食感が老若男女に愛されるどら焼きは「〇」。

アーモンドの粉砕を絡め、フランス産の岩塩で塩味を加えた落雁は「△」。

国産にこだわり、しっかりと煮詰めた餡子と、ふわりと軽い食感のもなか皮が特徴の「□」。

生菓子、干菓子、半生菓子、のそれぞれを代表する和菓子を○、△、□と表現しているところがまさに「たんの和菓子店」らしいユニークさ。作り方も和菓子の伝統的な製法に新しい感性を加えているのだとか。例えば、「△」では伝統的な落雁の製法を使いつつ、フランス産の塩味を使用し、食べると焼き菓子のような雰囲気の味に。包装デザインもどの世代に贈っても喜ばれるような、シンプルながらモダンな印象です。ひかりさん「このお菓子は、元々交流のある禅宗の住職と一緒に考えました。

修行僧の暮らしは、炊事・掃除・畑仕事が基本です。そんなシンプルな生活と私たちの和菓子に親和性を感じたのがきっかけです」

スタイリッシュなグレーの壁、無造作に置かれたフランスやヨーロッパのアンティーク……。店内は一見パティスリーのような雰囲気ですが、ショーケースには、彩りもあざやかな上生菓子がズラリと並んでいます。しかも、こちらの上菓子は季節と色合いを見ながら年間約200種類も作っているそう。これは和菓子店の中でもかなり豊富。美味しく、美しく、丁寧に作られた和菓子を求め、常連客として多くの茶道家も訪れるほどです。※季節によってラインナップは変更します。実は店主の丹野耕太さんは、この道25年のベテラン。

横須賀の老舗和菓子屋「和菓子司いづみや」で修業を重ねたのちに独立。

取材時は秋でしたが、いただいた上生菓子はそれぞれ、練りきりの「紅葉」、求肥で味噌餡を包んだ「龍田姫(たつたひめ)」、白あんで作った食感が上品なういろうの「柿」と、まさに一皿で秋を堪能できるものばかりでした。和菓子店というと、敷居が高いイメージがありますが、ふらりと入りやすい洋菓子店のような雰囲気と、本格的な和菓子のラインナップ。このバランスが新鮮に感じます。ひかりさん「うちの強みは職人としての技術力と、フットワークの軽さ。

“たんの”という屋号を掲げる柱は2つです。

1つは“伝統的な和菓子を身近に感じてもらうこと“。2つ目は“自分たちの感性を取り込んだ季節の和菓子を作ること”です。美味しいものを作ったら多くの人に食べてもらいたいですからね。お店を継いだ同業者の人からは、いろいろなことに挑戦できる環境を羨ましがられるほどです(笑)」