「ムリせず引き返して」 JAFが大雨の際の走行に注意を呼びかけ 道路冠水の想定箇所は県内500か所以上《新潟》

AI要約

JAF新潟支部は、不安定な天候下での道路冠水に注意を呼びかけています。

新潟県には冠水想定箇所が多くあり、冠水情報板や標識を参考に状況を判断することが重要です。

実験によると、セダンとSUVタイプ車両の水中走行能力には差があり、水没車両からの脱出には脱出用ハンマーの重要性が示されています。

「ムリせず引き返して」 JAFが大雨の際の走行に注意を呼びかけ 道路冠水の想定箇所は県内500か所以上《新潟》

日本自動車連盟(JAF)新潟支部は、不安定な天気が続いていることから、大雨の際の道路の冠水について走行に注意することなどを呼びかけています。

新潟県によりますと、大雨の時に冠水する危険性がある「冠水想定箇所」が国道、県道、市町村道を合わせて県内に544か所あり、うち冠水想定水位が最大で1メートル以上になる所が154か所あります(2023年3月現在)。

冠水する恐れのあるアンダーパスや道路には冠水情報板や注意喚起の標識などもあり、JAFではそれらを参考に状況を判断して欲しいとしています。

JAFが実施した冠水路走行の実験では、セダンタイプの車両は水深60センチを時速10キロで走行した場合にエンジンが停止して走行不能になり、SUVタイプの車両では水深60センチを時速10キロでは走行できたものの、時速30キロでは走行不能になったということです。

また、水没した車両からの脱出を想定した実験では、脱出用ハンマー以外で窓ガラスを割ることができなかったということです。

車が水没した場合、水圧でドアを開けることが困難となる可能性もあり、JAFでは、万一に備えて脱出用ハンマーを備えることも重要だとしています。

冠水したアンダーパスは見た目で深さを判断することが難しく、深さが分からないまま走行した結果、想像以上に深い場合があるということです。そして気付いた時にはエンジンが停止し、立ち往生してしまう危険性があります。

JAFでは、冠水した道路などには無理に進入せず、迂回したり引き返すことを考えて欲しいとしています。