[台風10号]が列島通過中! 万一倒木や水没に遭ったら自動車保険は使えるん?

AI要約

自動車保険は水没やヒョウ害などの自然災害に使えることが分かった。

保険が支払われるケースや支払われないケースがある。

自然災害に無防備でいることは危険なので、ハザードマップや避難先を確認することが重要。

[台風10号]が列島通過中! 万一倒木や水没に遭ったら自動車保険は使えるん?

 台風10号が猛威をふるっている。クルマユーザーは自身の身を守るとともに、ハザードマップを確認して愛車を高台に避難させるなど、十分な対策を行いたい。しかし不幸にして水没や倒木といった被害に遭ってしまったら、自動車保険は使えるのだろうか。調べてみた!

 文/ベストカーWeb編集部、写真/Adobestock(トビラ=Caito@Adobestock)

 台風による自宅やクルマの存在には十分気を付けたいが、台風の季節はむしろこれから。それ以外にも天候が急変してヒョウやアラレが降るなど、秋口には自然災害が起こりやすい。

 クルマオーナーとしては、こういった災害に愛車が巻き込まれないかが心配だ。クルマが水没すればほぼ全損となるし、大きなヒョウにやられれば高額な修理費が生じる。

 そんなダメージを助けてくれるのが自動車保険だが、はたして水没やヒョウ害に自動車保険は使えるのだろうか。

 答えを先に言うと、イエス。車両保険に加入していることが条件だが、こうしたアクシデントには保険が使えるのだ。

 保険代を抑えるために、適用範囲が絞られるエコノミー型の車両保険に入っている人も多いと思う。掛け金が安いと不安になるかもしれないが、エコノミー型でもしっかり補償される。

 具体的に保険が支払われるケースと、支払われないケースを紹介しよう。まずは保険が支払われるケースとしては以下のような事例がある。

 ・近くの川が氾濫しクルマが水没した

・アンダーパスの冠水に突っ込んで動けなくなった

・強風で飛んできた看板がボディにぶつかった

・強風でドアが開き隣のクルマを傷付けてしまった

・竜巻でクルマが飛ばされた

・雪の重みで車庫が潰れてクルマが傷付いた

・山火事でクルマが燃えてしまった

 続いて保険が支払われないケースは以下のような場合だ。

 ・地震で落ちてきた屋根瓦でクルマが傷付いた

・火山が噴火して噴石がクルマに当たった

・津波でクルマが流された

 地震や噴火、津波といった自然災害は、広範囲に被害を生じさせる可能性が高いため、適切な保険料設定が困難であるというのがその理由だ。ちなみに津波の被害は保険適用外だが、高潮の被害ならばカバーされる点は覚えておきたい。

 最後に、自然災害に車両保険を使った際の保険等級はどうなるのだろうか。この場合は、翌年の事故等級が1等級下がるため、保険料が高くなることは覚悟したい。とはいえ、一般的な交通事故を起こした場合は3等級ダウンというケースが多いから、それに比べるとダメージは少ないとはいえる。

 というわけで、水没やヒョウ害には車両保険が使えることが分かった。とはいえ自然災害に無防備でいることは危険でもある。自宅周辺のハザードマップや避難先などについては、普段から頭に入れておくクセを付けたい。