「伝統的な企業でもスタートアップは成功できる」着任半年で新規事業48件 コクヨのイノベーションセンター長、野底土南二・一さんが語るポイントは

AI要約

関東沖縄IT協議会はコクヨのイノベーションセンター長の野底土南二・一さんを招いて講演会を開催。

野底さんは変革を起こすために全職員の当事者意識と短時間での意思決定が重要であると説く。

コクヨの野底さんは売上目標達成の任務に取り組み、職員の業務改善や新規事業立ち上げなどの施策を実施。

「伝統的な企業でもスタートアップは成功できる」着任半年で新規事業48件 コクヨのイノベーションセンター長、野底土南二・一さんが語るポイントは

 関東沖縄IT協議会(今井恒子会長)は7月、東京・新宿で、文具大手のコクヨでイノベーションセンター長を務める野底(のか)土南(どなん)二・一さんを招いた講演会を開いた。野底さんは、企業内で変革を起こすには「全職員に当事者意識を持ってもらい、短時間で意思決定をしていくことが重要」とポイントを紹介した。

 野底さんは那覇市出身。2030年までに売上高3千億円を、5千億円に引き上げるのが任務といい、着任から半年間で48件の新規事業を立ち上げている。

 就任当初は、職員たちの日常業務を全て書き起こし、優先順位の低いものは、外部発注やロボット処理に切り替え、残業時間を削減。創造的な業務に時間を充てられるようにしたという。

 コクヨの強みとして「圧倒的なブランド力、投資ができる資金力」を挙げ、「伝統的な企業でもスタートアップは成功できる」と強調した