リンガーハット1号店が開業50年 内装リニューアル、歴史振り返るパネルも 長崎宿町店

AI要約

長崎県発祥の外食大手リンガーハットの1号店「長崎宿町店」が50周年を迎えた。

長崎ちゃんめんから始まり、急成長して全国展開したリンガーハットの歴史。

宿町店の改装と未来への展望、お客さまへの感謝の気持ち。

リンガーハット1号店が開業50年 内装リニューアル、歴史振り返るパネルも 長崎宿町店

 長崎県発祥の外食大手リンガーハット(東京)の1号店「長崎宿町店」(長崎市宿町)が今月、オープンから50年を迎えた。全国約560店舗の原点となった同店は7月に内装やトイレをリニューアル。神谷潤司店長は「次の50年に向け、これからもお客さまに愛される店を目指す」と意気込む。

 1974年8月13日、現在のリンガーハットの原型となる「長崎ちゃんめん」を宿町に開店し、その後は70年代の外食産業急成長の波に乗って出店攻勢。短期間で県内に複数店舗を展開すると、数年後には福岡県に進出した。さらに79年には埼玉県に首都圏1号店をオープンさせた。

 チェーン展開できる業態を自社で開発したいという創業者の強い思いで長崎名物の「ちゃんぽん」に着目し、独自のスープと麺を開発。繰り返し食べられるようなオリジナルの味付けと手ごろな価格が人気となった。

 宿町店は、マイカーブームの到来で交通量の多い場所に需要があるとの考えから駐車場が広い郊外型の店舗として開いた。象徴的な赤いとんがり屋根に、当時は珍しいオープンキッチンも評判だったという。

 改装後のウエーティングスペースには、創業50年の歴史を振り返るパネルを設置。同店限定の手持ちパネルや顔出しフォトパネルもあり、スマートフォンで撮影したり、交流サイト(SNS)投稿を楽しめたりするという。年内に入り口付近の改装も進め、バリアフリー化する予定。

 神谷店長は「足を運んでくださるお客さまのおかげで50年を迎えられた。感謝の気持ちでこれからもおいしい食事を提供していきたい」と話した。