宿町のリンガーハット1号店が50周年 リニューアルでパネル設置も

AI要約

 長崎市にある「リンガーハット長崎宿町店」が50周年を迎えた。元々は長崎名物のちゃんぽんをアレンジした独自のスープと麺を提供していた店で、その人気は全国展開に繋がった。

 オープン当初は話題となる提供スタイルやトレードマークの店舗であったが、現在では全国や海外にまで展開し、野菜の国産化など食の安全にも力を入れている。

 50周年を記念して店舗リニューアルを行い、店内を明るくしたり歴史を紹介するパネルを設置したりしている。今後も改装やバリアフリー化などを予定している。

宿町のリンガーハット1号店が50周年 リニューアルでパネル設置も

 「リンガーハット長崎宿町店」(長崎市宿町)が8月13日で50周年を迎えた。(長崎経済新聞)

 同店はリンガーハット(東京都品川区)創業者の米濵豪さんが「チェーン展開できる業態を自社で開発したい」と長崎名物のちゃんぽんに目を付け、現代風にアレンジした独自のスープと麺を開発。当時マイカーブームが起こり、車の交通量が多い郊外に需要があると見込んで1974(昭和49)年、現在の場所に「長崎ちゃんめん」としてオープンした。

 オープンキッチンによるライブ感ある提供スタイルは当時話題となり、トレードマークとなる赤いとんがり屋根の店舗と共に親しまれ、県内に11店舗を展開。1977(昭和52)年に長崎の郷土料理を提供する店であることから、長崎にゆかりのある英国商人フレデリックリンガーの名にあやかって「リンガーハット」に改称すると知名度が向上。全国展開を開始し、創業から5年で東京進出を実現。現在では海外を含め560店舗を展開する。

 2009(平成21)年には日本の外食チェーンで初めて、使用する野菜を全て国産化するなど食の安全にも力を入れてきた。

 地元男性客は「長崎市街に向かう峠道に店ができた当時は片側1車線の場所で驚いた。今では道幅も広くなったが、あれから50年たつのか」と感慨深そうにオープン当初を振り返る。男性の娘は「子どもの頃から家族で訪れている場所の一つ。いろいろな思い出がある」と話す。

 同店では50周年を記念して店舗のリニューアルを行い、木目調の明るい店内としたほか、ウエイティングスペースに店の歴史を紹介するパネルや顔出しフォトパネルを設置。年内にエントランスを改装し、バリアフリー化も予定する。同社では「50周年を迎え、新たにリニューアルした長崎宿町店は原点となる店。ぜひ立ち寄ってもらえれば」と来店を呼びかける。

 営業時間は11時~24時30分。