フードコートって「1人1品」頼まなきゃダメですか？ 子どもがごはんを残すので、頼みたい気持ちはありますが難しいです。「1品をシェア」でも問題ないでしょうか？

さっきまであんなに「おなか減った！」と騒いでいたのに、いざ食事を前にしたら「もうご飯いらない」と気分の変わりやすい子どもたち。

外出先でせっかく頼んだ子ども用の食事なのにほとんど手を付けずに終了という光景は、子どもを持つ親にとっては「あるある」な場面でしょう。

そのまま残すのも忍びないけれど、大人用の食事と子どもの食事の2人分を食べるのは、おなかの具合的に厳しいことも。

そのため子どもが食事を残すことを想定して、親は食事を頼まずドリンクだけで様子をみたいと考える人もいるかと思いますが、フードコートでこのような注文の仕方をしてもいいのでしょうか。

本記事では4人の子を持つ筆者が、フードコートの利用方法と親子の注文の仕方について解説します。

商業施設にあるフードコートは、基本的にオープンスペースとなっていて誰でも自由に使うことができます。商業施設内で購入したお弁当やコーヒーを飲食していたり、本を読んでいたりという光景はどのフードコートでも見かけたことがあるでしょう。

ただし、商業施設によってはフードコートの利用ルールを定めているところもあります。「席のみの利用不可」「混雑時には譲り合ってください」といった利用ルールが掲げられている場合は、食事をする人が優先的に席を利用できると解釈するのが妥当です。

フードコートには子どもを連れた家族も多く利用しており、商業施設やフードコートに出店している店舗もそんな家族連れのニーズや事情を理解しているところがほとんどでしょう。

そのため子どもの食事量に合わせて1品の食事を親子でシェアしていても、咎められることはないと考えられます。ただしあまり見かけたことはありませんが、「フードコート利用時は1人ワンオーダーが必須」と謳っている場合はそのルールに従ってください。

子連れにとってもうひとつ気になるのが、「フードコートで離乳食を与えていいか」という問題です。「飲食物の持ち込み不可」というルールがあっても、一般常識として離乳食はこれに当てはまらないと考えられます。

フードコートではなく一般の飲食店でのケースになりますが、筆者は子どもが幼いときに飲食店の店員に持参した離乳食を食べさせていいか確認したことがあります。しかし一度も断られたことはなく、どの店舗でも快く許可していただけました。

もちろんお店によって対応は異なりますが、赤ちゃんは離乳食しか食べられないといった理由からも、フードコートで離乳食を食べさせることが非常識であるとはいえないでしょう。

子どもとの外食は子どもの気分や食べる量に合わせて決める必要があるので、店選びはとても大変です。そんな中、家族それぞれの好みや食べる量が調整しやすいフードコートは親にとって重宝する食事スペースであるといえます。

家族で利用しやすいフードコートは、商業施設側のルールを守った上であれば、1人1品の注文をせず子どもと食事をシェアしていても咎められることはないでしょう。ただし混雑時には食事が終わったら速やかに他の人に席を譲るといった、他の利用者に対する心配りも忘れないようにしたいものです。

執筆者：渡辺あい

ファイナンシャルプランナー2級