空と海の玄関口、Uターンラッシュで混雑 台風影響も

AI要約

新千歳空港ではお盆期間のUターンラッシュがピークに達し、台風の影響で16日に欠航が相次いだが、17日には通常運航に戻り、羽田線や成田線が満席状態となっている。

フェリーターミナルでもUターン客が増加し、台風7号の影響で欠航や遅れが出ている便もありながらも、定時運航している便は乗客で満員となり混雑している。

一部の便で欠航や遅れが続いている中、利用客は余儀なくされた予定変更や振り替えによって苦労しながらも帰路についているという様子が見られる。

空と海の玄関口、Uターンラッシュで混雑 台風影響も

 新千歳、通常運航に戻る 羽田線は満席

北海道の空の玄関口・新千歳空港で17日、お盆を故郷や行楽地で過ごした人のUターンがピークを迎えた。16日は関東地方に接近した台風7号の影響で羽田線、成田線の計114便が欠航したとあり、ほぼ通常運航に戻った17日は朝から利用客でごった返した。

 日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)、AIRDO(エア・ドゥ)の主要航空各社は、予約段階から上りのピークは17日。16日に欠航が相次ぎ発生したことで、17日以降に振り替えた人が多く、20日まで羽田線、成田線が全便満席となる社も出ている。

 17日は朝から新千歳の発着便はほぼ通常通りの運航。国内線ターミナルビルは大きな荷物を持った家族連れなどで混雑し、搭乗手続きや保安検査で長蛇の列ができた。航空各社のスタッフがチェックインを間に合わせるため、声を張り上げて案内する姿が広がった。

 一方で、16日の欠航を受けて変更手続きなどをする人も。東京都の会社員伊藤輝さん(50)は家族3人で道内旅行を満喫したが、16日帰宅予定の変更を余儀なくされ、「羽田線は取れなかったので、仙台まで行って後はレンタカー。きょう帰りたいので力ずくです」と苦笑いしていた。

フェリーは欠航や遅れも 苫西港

苫小牧西港フェリーターミナルも16日から、Uターンラッシュがピークを迎えている。台風7号の影響により一部の便で欠航や大幅な遅れが出ているが、近距離で定時運航している便が乗客で満員となる光景も。大きなリュックサックやキャリーケースを抱えて帰る利用客でにぎわっている。

 16日は八戸に向かう川崎近海汽船(東京)の「シルバーエイト」に満員の約480人が乗り込んだ。親戚や友人の家を訪れた福島県郡山市のパート従業員、遠藤真美さん(29)は「行きも台風でフェリーが欠航し、振り替えの確保で15~16時間もキャンセル待ちしたが、来られて良かった」と笑顔で帰路に着いた。

 一方、商船三井さんふらわあ(東京)は西港―大洗で、17日に3便、18日に1便をそれぞれ欠航。太平洋フェリー(名古屋市)が西港―仙台・名古屋で運航する「いしかり」は、上りで17日の仙台到着に4時間の遅れが生じる見込みなど、一部で台風7号の影響が続いている。