もうつるつるじゃない とやま健康パーク屋内プール 床滑りにくく利用再開

AI要約

床が滑りやすく利用者の転倒が相次ぎ、休止していた健康増進施設「とやま健康パーク」の屋内プールが再開した。

塗装工事を行い、監視員を増員して事故防止に努めることで、利用者の安全性を向上させた。

利用者たちは再開を喜び、施設が再び活気づいている様子が伺える。

もうつるつるじゃない とやま健康パーク屋内プール 床滑りにくく利用再開

  ●事故防止へ監視員2人増

 床が滑りやすく利用者の転倒が相次ぎ、休止していた健康増進施設「とやま健康パーク」(富山市友杉)の屋内プールが12日、4カ月半ぶりに利用を再開した。床を滑りにくくする塗装工事が完了し、監視員を2人増やして事故防止に万全を期す。利用者は「もうつるつるじゃない。待ちわびた」と喜んだ。

 塗装工事は屋内のプールサイドと水着で入る温浴コーナー周辺の全面が対象となった。以前より砂を多く混ぜた塗料が使われ、水でぬれても滑りにくくなった。子ども用プールの近くには「歩いてください」と書いた看板を設置した。監視員は当面、従来より2人多い5人を配置する。

 オープン直後から利用者が次々と訪れ、プールで泳いだり、エクササイズを楽しんだりした。週2回ほど利用していた富山市の椎名圭子さん(82)は床の感触を確かめながら歩き「また利用できるようになってうれしい」と話した。

 パークを管理する県健康づくり財団は屋内プールの再オープンを記念し、小学生以下の子どもと一緒に訪れた家族を対象に、16日まで毎日、スポーツドリンク100本を配布する。屋外プールも12日から利用を再開した。県健康課の石﨑智雄課長が「利用者の安全を最優先に考える」と話した。

 屋内プールは昨年12月から、経年劣化のため表面がざらざらになった床の張り替えで休止となった。リニューアルオープン初日の3月26日に子どもを含む利用者5人が転倒し、うち高齢者2人が軽傷を負い、同日夕から再び休止になった。6月中旬から床の塗装工事が始まった。