看護学生「平和の灯」徒歩でつなぐ 北九州市小倉から長崎市まで 福岡、佐賀、長崎の10校が参加

AI要約

福岡、佐賀、長崎の学生が広島原爆から採火した「平和の灯」をリレーで長崎市まで届ける活動が開催されている。

この取り組みは4年目で、福岡、佐賀、長崎の10校が参加し、60人が徒歩で灯をつないでいる。15日に長崎市で献灯する予定。

県内では医療福祉専門学校や看護学校からも参加があり、学生たちは平和を願いながらリレーに参加している。

看護学生「平和の灯」徒歩でつなぐ 北九州市小倉から長崎市まで 福岡、佐賀、長崎の10校が参加

 長崎原爆で当初の投下目標だったとされる小倉(北九州市)から長崎市まで、広島原爆の残り火から採火した「平和の灯」を看護学生らがリレーしている。県内の学生も11日から参加し、平和を願いながら歩を進めた。

 活動は4年目。福岡、佐賀、長崎の3県の10校が参加し、7校60人が徒歩でつなぐ。福岡県八女市で燃え続けている広島原爆の灯を採火し、9日に北九州看護大学校を出発した。15日に長崎市の原子爆弾無縁死没者追悼祈念堂に献灯する。

 県内では、10日に医療福祉専門学校緑生館(鳥栖市)で写真撮影があり、県医療センター好生館看護学院(佐賀市)、武雄看護学校、嬉野医療センター附属看護学校の3校から計24人がリレーに参加する。11日に市内を歩いた同学院1年の小田綾海(あやみ)さん=武雄市=は「歩きながら、灯をみんなでつないでいることを感慨深く感じた」と話した。

 活動は、看護学生らでつくる小さな平和運動連絡協議会が実施している。中心となって取り組んでいる西南女学院大の中島俊介教授(74)は「小さなともしびの一本、つなぐ一歩、一人一人の取り組みが大事。これからも平和の歩みを続けていきたい」と話した。(中島野愛)