再会にほっと 金沢駅で帰省客 南海トラフ情報から一夜明け

AI要約

気象庁が初の南海トラフ地震臨時情報を発表してから一夜明けた9日、金沢駅では太平洋側からの帰省客が家族と再会し、安心の表情を浮かべていた。

一方、石川県外の実家に帰る人や旅行に出かける人からは地震への不安が聞かれたが、予定を変更しない姿も見られた。

多くの人が地震に対する備えを意識し、安全を確保するための行動を取ろうとしている様子が伺える。

再会にほっと 金沢駅で帰省客 南海トラフ情報から一夜明け

 気象庁が初の南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を発表してから一夜明けた9日、金沢駅では太平洋側からの帰省客が家族と再会し、ほっとした表情を並べた。一方、石川県外の実家に帰る人や旅行に出掛ける人からは「地震はいつ起きるか分からない」と心配する声が聞かれた。

 「昨晩は不安で眠れなかったが、こっちに来たら家族もいて安心した」。横浜市内から内灘町の実家に帰省した会社員村田千恵美さん(55)は1週間滞在予定で、その間に地震に関する状況が少しでも落ち着くよう願った。

 友人と旅行に行く金沢市の大学生池田暁さん(20)は「ちょっと不安はあるが予定は変更しなかった。避難経路だけは確認した」と話し、東京へ出発した。兵庫県の実家に帰省する野々市市の大学院生上田菜緒さん(24)は、8日から地震関連のニュースに目を通し、「地震への備えをしなければならないとあらためて思った」と語った。