コメ無断転売し代金10万円着服 JA岡山40代男性職員

AI要約

JA岡山は、沖田営農センターの職員が組合員から販売委託された農産物を無断で転売し、代金を着服していたことを明らかにした。

職員は正規の手順を踏まずにコメを転売し、10万7千円以上を着服していた。着服が発覚したきっかけは、組合員の不審によるものだった。

JA岡山は今回の事件を受けて、コンプライアンスの強化に取り組み、再発防止に力を入れるとしている。

 JA岡山(岡山市北区大供表町)は9日、沖田営農センター(同市中区桑野)の40代男性職員が、組合員から販売を委託されていた農産物を無断で転売して代金を着服していたと発表した。

 同JAによると、職員は藤田営農センター吉備駐在(同市北区平野)に在籍していた2017年12月~22年11月、正規の手順を踏まずに組合員が生産したコメを計6回、米穀店に転売。受け取った代金は少なくとも10万7千円に上るという。

 組合員が今年7月、販売を委託した回数と口座に代金を入金された回数に違いがあると同JAに申し出て発覚した。職員は着服を認め、全額弁済した。職員や関係者の処分は後日決める。

 同JAは現時点では刑事告訴しない方針で「コンプライアンス(法令順守)態勢の一層の強化を図り、再発防止に全力を尽くす」としている。