戸沢と鮭川に仮設住宅、月内着工へ 県内大雨・完成まで1カ月

AI要約

吉村美栄子知事は8日、大雨災害に伴う戸沢村と鮭川村での応急仮設住宅の建設を今月中に着工し、完成まで約1カ月かかると説明。

住家被害は15市町村で1150棟に上り、避難者は220人。観光施設では1万5千人以上のキャンセルが発生。

県は風評被害防止のため、交通機関の運行状況などを公式情報で発信し、観光業の回復に取り組んでいる。

戸沢と鮭川に仮設住宅、月内着工へ 県内大雨・完成まで1カ月

 吉村美栄子知事は8日、定例記者会見で、大雨災害に伴う戸沢村と鮭川村での応急仮設住宅の建設について、今月中の着工を目指していると説明した。完成までは約1カ月を要するとしている。また、最上と庄内の両地方を中心に宿泊施設で1万5千人超(6日現在)のキャンセルが発生していると明らかにした。

 県建築住宅課によると、仮設住宅の着工は今月下旬の見通しで、戸沢村が旧戸沢小、鮭川村は京塚の村定住促進住宅の増設予定地をそれぞれ予定している。

 県によると、8日午前9時時点で確認されている住家被害は調査中の戸沢村を除き15市町村の1150棟。戸沢村(97人)、酒田市(93人)、遊佐町(26人)、鮭川村(4人)の計220人が避難所計13カ所に身を寄せている。

 また、観光面の影響は最上、庄内だけでなく、県内全体に拡大。県観光交流拡大課によると、主要な旅館・ホテル約90カ所に先月25日から8月末までの予約状況を聞き取った。最上地方で約8700人、庄内地方で約6100人、村山と置賜の両地方で約700人のキャンセルが確認された。

 県は風評被害防止に向けて、公式観光サイトや交流サイト(SNS)を通じて交通機関の運行状況や移動手段を発信。県観光物産協会と連携し、東京、名古屋、大阪の県事務所が各エリアの旅行会社を訪問し、ほとんどの施設が営業しており、アクセスできると知らせている。