日出町藤原地区に地域活性化組織「藤原を愛する会」が発足 高齢化と相次ぐ移住…イベント通じコミュニティー再生へ

AI要約

藤原地区に地域活性化組織「藤原を愛する会」が発足。地域の歴史を学び、既存イベントを改善し、地元の魅力を高める活動を展開。

地区の特徴や人口増加の背景、地域の課題について紹介。

愛する会が地域コミュニティーの再生を図るため、地域活動や交流会、活性化プランを計画。

日出町藤原地区に地域活性化組織「藤原を愛する会」が発足 高齢化と相次ぐ移住…イベント通じコミュニティー再生へ

 大分県日出町藤原地区に地域活性化組織「藤原を愛する会」が発足した。各種団体の代表が会員となり、藤原小や企業とも手を携えながら地域の歴史を学んだり、既存イベントを磨き上げたりする。地元の魅力を高めるあらゆる活動を展開し、地域コミュニティーの再生を図る。

 藤原地区は町北部に位置し、広さ約16平方キロで町全体の5分の1ほど。農業が盛んで杵築日出署や杵築速見消防組合日出消防署、ハーモニーランドなどの施設もある。日出バイパス日出インターチェンジ付近は宅地開発が進む。人口は4047人(6月末時点)で、5年前より187人増えた。

 愛する会によると、地域活動を担ってきた年代が高齢化する一方で新たに移り住む人が相次ぎ、地区の絆は薄れてきたという。

 組織は区長や民生児童委員、防災士、町議、PTA、事業所の代表など約30人で構成。地元の神社や寺の成り立ちを学習するイベントをはじめ遊休農地の活用、通学路の整備、ふるさとまつりの参加増に向けた取り組みなどを計画している。

 都市部で活躍する地区出身者を招いた交流会なども想定している。

 25日に町保健福祉センターであった設立総会では、例会を毎月開き活動内容について話し合うことを決めた。地区出身で大阪大外国語学部3年の尾方杏果(きょうか)さん(22)が講話し、半年間のスウェーデン留学体験を基に古里の活性化に向けた提案をした。

 会長に選ばれた上野公則さん(66)は「次世代を担う子どもたちとも連携した住民参加型のアクションを起こし、一人一人が地元の良さを見つめ直すきっかけにしたい」と話した。