北村西望の生誕140年に平和コンサート 巨匠が作品に込めた「和」の思い【長崎県南島原市】

AI要約

南島原市出身の彫刻家、北村西望の生誕140年を記念して平和を伝えるコンサートが開催された。

コンサートはアートディレクターとソプラノ歌手によって企画され、北村西望の作品と思いを紹介する講演とチャリティーコンサートで構成された。

観客からは大きな拍手が送られ、会場は温かい雰囲気に包まれた。

南島原市出身の彫刻家、北村西望の生誕140年を記念して平和を伝えるコンサートがこのほど開かれました。

コンサートを企画したのは2人の女性です。

島原市出身のアートディレクター・橋場あい子さん(東京都在住)と広島県出身のソプラノ歌手・村上彩子さんで、被爆地出身の2人が芸術を通して平和を訴えた彫刻家・北村西望の生誕140年を記念して開きました。

第一部は講演で(「北村西望の軌跡と平和への祈り」と題した)近現代彫刻の歴史に詳しいキュレイターの土方浦歌さんが西望の代表作と作品に込めた思いを紹介しました。

土方浦歌さん

「1人1人が仲良くすること、国同士がうまくやっていくこと、人と人が話し合いで解決策を見出していくことといった意味で『和を以って貴しとなす』という言葉を多く書き記している」

第二部はチャリティーコンサートです。

国の内外で歌声を披露する村上さんが島原高校合唱部と「島原の子守唄」で共演し、音楽ができる喜びと平和への感謝を歌で届けました。

観客からは大きな拍手が送られ、会場は温かい雰囲気に包まれていました。