見納めの国宝じっくり まるごと奈良博前期最終日 31日から後期展

AI要約

金沢市の石川県立美術館で開催中の奈良国立博物館展「まるごと奈良博」は多くの来場者が訪れ、前期展が最終日を迎えた。

会場では、国宝「十一面観音像」などを見納めする来場者が多く、後期展の開幕を心待ちにしている。

後期展では約70点の展示替えが行われ、国宝や重要文化財が展示される。入場料についても詳細が紹介されている。

見納めの国宝じっくり まるごと奈良博前期最終日 31日から後期展

  ●県立美術館で開催中

 金沢市の石川県立美術館で開催中の奈良国立博物館展「まるごと奈良博」は28日、前期展が最終日を迎えた。会場には、展示替えとなる国宝「十一面観音像(じゅういちめんかんのんぞう)」などを見納めようと多くの来場者が訪れ、31日からの後期展の開幕を心待ちにした。

 展示会場では、来場者が極楽浄土を描いた重要文化財「阿弥陀浄土曼荼羅(あみだじょうどまんだら)」などの仏画をじっくりと鑑賞し、名残を惜しんだ。前期展には開幕から累計2万2953人が来場した。

  ●70点展示替え

 31日~8月25日に開かれる後期展では、仏画や経典を中心に約70点が展示替えとなる。邪悪な鬼を退治する神々を描いた国宝「辟邪絵(へきじゃえ)」をはじめ、重要文化財「仏涅槃図(ぶつねはんず)」「阿弥陀聖衆来迎図(しょうじゅらいごうず)」などがお目見えする。

 奈良博展は「ポスト国民文化祭」の目玉事業として県、県立美術館、北國新聞社でつくる実行委員会が主催し、国宝8点、重要文化財93点の計205点が展示される。入場料は一般1500円、大学生千円、高校生800円、小中学生500円。内灘町以北の小中学生は無料となる。