「止まれ」で一時停止 高齢者福祉3施設、外国人スタッフに自転車の交通安全教室

AI要約

福知山市天田の社会福祉法人が、外国人スタッフ向け自転車交通安全教室を開催。

参加者は正しい自転車の乗り方を学び、実技講習を受けた。

参加者の一人は日本の交通ルールに慣れ、運転することを誓った。

「止まれ」で一時停止 高齢者福祉3施設、外国人スタッフに自転車の交通安全教室

 京都府福知山市天田の社会福祉法人、空心福祉会(友次秀正理事長)は、運営する高齢者入居施設3カ所で働く外国人スタッフたちを対象に、2日間にわけて自転車交通安全教室を開いた。普段から自転車に乗る27人が、座学や実技講習で自転車の正しい乗り方を身に付けた。

 福祉会は市内で高齢者複合福祉施設の「にれの木園」「えるむ」「晴風」を運営している。年々、自転車通勤をする外国人スタッフが増えてきたことを受け、正しいルールを知り、交通事故を未然に防いでもらおうと、安全教室を初めて開講。両日とも下地の晴風で行い、福知山署交通課の署員が指導した。

 25日には中国、ミャンマー、ベトナム出身の13人が参加。最初に署員が講話し、ヘルメットの着用や交通事故に遭った場合は必ず110番通報することを呼びかけた。

 続いて、実際の道路を想定して横断歩道や信号機を設けたコースで、ヘルメットをかぶって実技講習。駐車車両をよけたり、交差点での2段階右折、「止まれ」の標識での一時停止などをして自転車を走らせた。

 署員から「止まっている車のドアが急に開かないか注意」「右後ろの安全確認をしっかり」などとアドバイスを受けながら、慎重にコースを2周した。

 ベトナム出身の女性(27)は日本に来て5年。「母国は右側通行で、初めはルールの違いに戸惑いました。今回勉強できてよかった。周りをしっかりと見て、信号を守って運転します」と話していた。