塩谷氏に「賢明判断を」 空席の自民衆院静岡8区支部長巡り浜松中央支部 事実上の不出馬求める

AI要約

自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡って塩谷立氏が離党し、後任の擁立問題が浮上している。

塩谷氏が次期衆院選に出馬意欲を示す中、後任を立てれば自民票が割れる可能性があり、調整が進んでいない。

浜松中央支部の花井和夫支部長は、塩谷氏に不出馬を求めており、後任問題については塩谷氏の判断を待つしかない状況だ。

塩谷氏に「賢明判断を」 空席の自民衆院静岡8区支部長巡り浜松中央支部 事実上の不出馬求める

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡って塩谷立氏(衆院比例東海)が離党し、党衆院静岡8区支部長が空席となっている問題について、党浜松市浜松中央支部の花井和夫支部長は27日、「塩谷さんが賢明な判断をしていただくのを待っている状態だ」と述べ、塩谷氏に対して事実上、次期衆院選の不出馬を求め、後任を擁立したい意向を示した。同市中央区で非公開で開かれた8区支部と浜松中央支部の合同総会の終了後、報道陣に答えた。

 塩谷氏が次期衆院選に出馬意欲を示す中で後任を立てれば、自民票が割れて共倒れになる可能性もあり、調整が進んでいない。一方、前回選は小選挙区で敗れた塩谷氏にとっても、自民の支援や比例復活がない厳しい戦いを強いられる。

 花井支部長は「地元から自民の衆院議員を出すのは大事なこと。出したい思いはもちろんある」と語った。その上で「スケジュール的にできるだけ早くしないといけないが、われわれが決められることではない。塩谷さんの判断を待つしかない」と述べた。

 合同総会では両支部の活動報告などを行い、8区支部長の後任問題は議事に上がらなかった。塩谷氏も冒頭のみ出席し、一連の問題を謝罪した。退出後、報道陣から次期衆院選に無所属で出馬する意向に変わりはないか問われると、「基本的には」とだけ述べた。