「慈済カフェ」が終了 穴水総合病院、台湾の団体に感謝

AI要約

慈済が公立穴水総合病院内に開設したカフェが閉店した。カフェは5カ月以上運営され、入院患者や医療スタッフの癒やしの場となっていた。

慈済は世界最大の仏教ボランティア団体で、穴水町では地震後に炊き出しや見舞金の配布、カフェの運営を行ってきた。

病院関係者が慈済に感謝の気持ちを表し、慈済も島中院長に対して支援の意志を示した。

「慈済カフェ」が終了 穴水総合病院、台湾の団体に感謝

 能登半島地震後に公立穴水総合病院内に開設し、入院患者や医療スタッフらの癒やしの場になっていたカフェが25日閉じた。5カ月以上にわたって運営してきたボランティア団体「台湾仏教慈済慈善事業基金会(慈済(ツーチー))」の代表者に、病院関係者が花束や寄せ書きした色紙を贈って感謝を伝えた。

 台湾東部の花蓮に本部を置く慈済は世界60カ国以上に支部を持ち、世界最大の仏教ボランティア団体と呼ばれる。穴水町では1月から同病院や避難所で炊き出しを行い、2月16日からカフェを運営。穴水を含め被害の大きかった自治体で見舞金を配布している。

 島中公志院長と松井真智子総看護師長が、慈済職員の陳量達(タンリョンタッ)さん(46)とカフェスタッフ2人に花束などを手渡した。島中院長は「一番苦しい時においしい料理を作ってもらって助けてくれた」と感謝。陳さんはカフェで集まった募金10万4028円を島中院長に渡し、「互いに元気付けることができた。復興の道のりは長いが、これからも応援している」と話した。