尾道市中心部の学校新築計画めぐり住民が会見 監査請求は一部却下・一部棄却 でも監査委員からは「意見」 その意味は? 広島

AI要約

尾道市が進める小・中学校の新校舎建設計画について、中止を求めて監査請求をしていた住民らが会見。市や議員は監査委員の意見を受け止めるべきだと話す。

住民監査請求は、新築ではなく既存校舎を改修すれば37億円以上節約可能と主張し、建設差し止めを求める。

監査委員は設計費請求を棄却し、建設工事費請求については今の段階では却下。適正な施設規模を要請。

尾道市中心部の学校新築計画めぐり住民が会見 監査請求は一部却下・一部棄却 でも監査委員からは「意見」 その意味は? 広島

尾道市が進める小・中学校の新校舎建設計画について、中止を求めて監査請求をしていた住民らが会見し、市や議員は、監査委員の意見を重く受け止めるべきだと話しました。

「尾道の未来を考える会」福島光宏代表)

「この問題は、旧尾道市内の問題ではなく、尾道市の財政全体の問題、つまり尾道市民全体の問題です」

「尾道の未来を考える会」など125人の住民による監査請求は、7月1日、一部が棄却、一部が却下されています。

尾道では、市中心部の3つの小学校と2つの中学校を2025年春、それぞれ統合し、新しい校舎を建設する方針です。

住民監査請求は、新築ではなく、既存の校舎を改修して使えば37億円以上の節約になるとして、建設の差し止めを求めるものでした。

監査委員は、「設計費」についての請求は棄却する一方、「建設工事費」については、「予算はまだ措置されておらず請求対象にならない」として、却下しました。

工藤勇行弁護士

「監査委員としては、今の段階では、建設工事契約の締結というのは、行われないかもしれないと。ということを暗に言っている」

また、監査委員は「意見」として、「新校舎建設にあたっては、十分検討の上、適正な施設規模となること」などを求めています。

「考える会」は、市や議員がこれを重く受け止め、建設計画に反映させることを求めるとともに、来年2月の議会に向けて、市民の関心を高めるために活動するということです。