セグロウリミバエ、21年ぶり沖縄県内で発見 ヘチマやゴーヤーなどに寄生 県病害虫防除技術センターが防除呼びかけ
沖縄県内で21年ぶりにセグロウリミバエが発見され、家庭菜園のウリ類に被害が確認されている。
広がりは見られず、県病害虫防除技術センターが防除と調査に取り組んでいる。
セグロウリミバエは特徴的な黒斑を持たず、ウリミバエやミカンコミバエとは別種で、移動規制の対象外である。
ウリ科植物に被害をもたらすセグロウリミバエが沖縄県内で21年ぶりに発見され、6月頃に一部の家庭菜園のウリ類の果実に寄生が確認されている。広がりは見られていないが、県病害虫防除技術センターが防除と調査に取り組んでいる。
同センターは、防除対策として、落下した果実を放置せずに、ビニールに入れテープでしっかり閉じて処分することや虫を防ぐネットの補修、果実の袋かけなどを呼びかけている。
寄生する果実はヘチマ、ゴーヤー、キュウリ、トウガンなど。セグロウリミバエの成虫は、ウリミバエ(放飼不妊虫)やミスジミバエと違い黒斑がないのが特徴という。
過去に根絶宣言が出たウリミバエやミカンコミバエとは別種で、寄生植物の移動規制がかかる害虫には該当しない。
同センターは「警戒を続ける。防除対策を見て適切に対処してほしい」と求めている。(政経部・金城紅映)