【山口県高校野球】西京延長15回サヨナラ8強 全国高校野球山口大会第6日 下関国際も8強 早鞆あと一歩

AI要約

第106回全国高校野球選手権山口大会では、準々決勝進出をかけた激しい試合が繰り広げられた。

西京校が宇部商との接戦を制し、延長十五回タイブレークの末に勝利を収めた。

エースの原田梨玖が長時間の投球を終えて喜びを爆発させ、3年ぶりの準々決勝進出に意気込んだ。

【山口県高校野球】西京延長15回サヨナラ8強 全国高校野球山口大会第6日 下関国際も8強 早鞆あと一歩

 第106回全国高校野球選手権山口大会(山口県高野連など主催)は20日、県内4球場で2、3回戦計8試合があった。下関国際や宇部鴻城などがベスト8入り。春の県大会で準優勝のシード校、西京は延長十五回タイブレークの末、7―6で宇部商との接戦を制し準々決勝へ駒を進めた。

 プロ野球の元ダイエー外野手で今夏限りで退任を表明している大越基監督が率いるシード校の早鞆は、延長十回タイブレークの末、豊浦に4―6で敗れた。光と岩国商もベスト8に進出した。

 周南市の津田恒実メモリアルスタジアムでは2回戦2試合があり、シード校の南陽工が昨夏4強の徳山に7―4で、桜ケ丘は8―2で防府に勝利した。

■宇部商とタイブレーク激闘3時間46分

 ▽3回戦

宇部商000000010   

西 京000010000   

       001130―6

       001131×―7

(延長十五回タイブレーク)

 延長十五回タイブレークにもつれ込んだ接戦の末、西京が劇的なサヨナラ勝ち。終盤に勝ち越されながらもしぶとく追いつき、3時間46分におよぶ試合に終止符を打った瞬間、選手たちは喜びを爆発させた。

 序盤は投手戦を展開。両チーム無得点で迎えた五回1死三塁から原田朋哉がスクイズを決め先制点を奪う。しかし、八回に同点に追いつかれて試合は延長戦に突入する。

 先攻の宇部商が勝ち越すと、すぐさま後攻の西京が追いつく激闘に。延長十四回は3点を奪われ万事休すと思われたが、押し出しとスクイズで同点に食らいつく。延長十五回を無失点で切り抜けたその裏、1死満塁で4番島田が打った遊ゴロに敵失が絡み、二塁走者末次が本塁に生還した。

 九回からマウンドに立ち、延長戦を投げ抜いた左腕エースの原田梨玖は「こんなに長引くと思っていなかった」と驚きつつ、「本来のピッチングができた」と笑顔。「これほど良い試合はない。良い雰囲気で次も勝ちに行きたい」と3年ぶりに駒を進める準々決勝に意気込んだ。

■20日の結果

 【オーヴィジョンスタジアム下関】

 ▽3回戦

下関国際5―0山口鴻城

豊  浦6―4早  鞆

 (延長十回タイブレーク)

 【ユーピーアールスタジアム】

 ▽3回戦

宇部鴻城7―0宇 部 工

    (八回コールド)

西  京7―6宇 部 商

 (延長十五回タイブレーク)

 【津田恒実メモリアルスタジアム】

 ▽2回戦

南 陽 工7―4徳  山

桜 ケ 丘8―2防  府

 【絆スタジアム】

 ▽3回戦

岩 国 商3―2防府商工

  光  3―1周防大島

■21日の試合

 【津田恒実メモリアルスタジアム】

 ▽3回戦

 熊毛南―高川学園(午前10時)

 桜ケ丘―南陽工(午後0時半)