栃木県小山市長選が告示、新人小川氏と現職浅野氏の一騎打ち 激戦始まる 21日投開票

AI要約

栃木県の小山市長選は新人の小川亘氏と現職の浅野正富氏が立候補し、市民参加やまちづくりが争点となっている。

小川氏はJR小山駅周辺の再開発や医療充実を訴え、自民党などの支援を受けて選挙戦に臨んでいる。

浅野氏は市民と共にビジョンを作り上げることを強調し、立憲民主党の支援を受けて市内で遊説を行っている。

栃木県小山市長選が告示、新人小川氏と現職浅野氏の一騎打ち 激戦始まる 21日投開票

 任期満了に伴う栃木県の小山市長選は14日告示され、いずれも無所属で、元市議会議長の新人小川亘(おがわわたる)氏(56)と再選を目指す現職浅野正富(あさのまさとみ)氏(67)の2人が立候補を届け出た。小川氏は「市を前へ進めるのが私の使命」、浅野氏は「市民が主役の流れを止めない」と訴え、まちづくりや市民参加の在り方が争点。いずれも「無所属市民党」を掲げるが、党派に分かれた支援体制が組まれる中で一騎打ちの激しい選挙戦が始まった。

 小川氏は午前9時過ぎ、同市神鳥谷(ひととのや)の選挙事務所前で出発式を行い市内各地を遊説。出陣式は午後6時からJR小山駅前で行った。

 自民、公明系の市議20人と県議らに囲まれる形でマイクを握った小川氏は「JR小山駅周辺の再開発、医療の充実、しっかりと対話を持って地域に根付いたまちづくりを進めていく」と訴えた。

 自民党の佐藤勉(さとうつとむ)衆院議員や周辺市町の首長らも訪れ、集まった約600人の支持者らの中で見守った。

 浅野氏は午前10時から、同市外城の小山総合公園で立憲民主党の藤岡隆雄(ふじおかたかお)衆院議員や県議、市議のほか松井正一(まついしょういち)鹿沼市長らの応援を受け、出陣式に臨んだ。

 集まった約400人の市民を前に浅野氏は「私たちのより良い暮らし実現のため、足元を見つめ将来を考えなければならない。みんなで一緒に考えてビジョンをつくっていきたい」と力を込めた。

 この日は、市内を遊説しながら3カ所で街頭演説を行った。

 投開票は21日。投票は市内52カ所で行われ、午後8時から県南体育館で即日開票される。期日前投票は16~20日。

【候補者略歴】

 小川亘氏(56)無新 建設資材会社員。前小山市議(2003年から6期)。元同市議会議長。白鴎大卒。同市若木町1丁目。

 浅野正富氏(67)無現 小山市長1期。弁護士。NPO法人ラムサール・ネットワーク日本理事。早稲田大卒。同市乙女1丁目。