尾辻秀久参院議長の勇退を正式報告、次期候補を党員から公募 自民鹿児島県連、7月末まで受け付け

AI要約

自民党鹿児島県連は、尾辻秀久参院議長が立候補をせずに勇退することを報告し、次期参院選の公認候補選びを始めることを確認。

新公認候補希望者を募り、当選確実な人を選ぶ方針を示す。

県内の自民党議員や元議員が立候補意欲を示す中、次期参院選に向けた動きが活発化している。

尾辻秀久参院議長の勇退を正式報告、次期候補を党員から公募 自民鹿児島県連、7月末まで受け付け

 自民党鹿児島県連は13日、鹿児島市で執行部役員・選対常任委員合同会議を開いた。尾辻秀久参院議長=鹿児島選挙区選出=が来年夏の参院選に立候補せず今期限りで勇退することを、森山裕会長が正式に報告。次期参院選に向け党員から立候補希望者を公募し、7月末まで県連で受け付ける方針を確認した。

 会合後の会見で森山会長は、立候補希望者を募った後、県連の執行部役員と選対常任委で選考を進めるとした。党本部が次期参院選の第1次公認を今月中にも発表すると説明。1次公認には間に合わないが「できるだけ(決定を)急ぐ」との考えを示した。

 勇退する尾辻氏には、森山会長が面会して意向を確認したと説明。「厚生労働大臣として大変努力された。任期いっぱい議長職を務めていただきたいと強く願う」と述べた。尾辻氏から後継の指名はなかったという。

 党が推薦した塩田康一氏が再選した鹿児島県知事選については、「県民党としての戦いができたことが一番の勝因だ。4年間の実績が正しく評価された」と総括した。

◇公認候補は「当選確実な人を」と森山裕会長

 参院議長の尾辻秀久氏=鹿児島選挙区選出=の今期限りでの勇退が13日、自民党県連会合で正式報告され、党県連の新たな公認候補選びが事実上スタートした。県議をはじめ、複数の人物が立候補に意欲があるとされ、県連が公募する今月末までに誰が名乗りを上げるか注目が集まる。

 「尾辻先生が後継者を指名される意向はなかった。まずは当選確実な人を選ばないといけない」

 同日あった県連会合後、森山裕会長は報道陣に答えた。条件は党員であること。年齢や議員かどうかは問わず、「鹿児島の広い選挙区で元気に戦っていただける方が大前提」とした。

 これまで参院鹿児島選挙区の複数いる自民議員のうち一人は、尾辻氏をはじめ故加治屋義人氏、故井上吉夫氏ら県議経験者が歴任している。以前から県議団には世代交代を求める声が多く、自前で新たな公認候補を出したいという思いが強い。実際、既に複数の県議の名前が取りざたされている。県議団の西高悟会長は「月末まで時間がない。なるべく早く団総会を開き、希望者に手を挙げてもらいたい」と話した。

 2022年の参院選で比例代表に出馬して落選した園田修光氏らの動向も注目される。