鹿児島県警不祥事の真相究明はポーズ? 百条委設置、自民県議団が「待った」 総務警察部会が「設置は不要」と判断、一部自民県議は反発

AI要約

鹿児島県警不祥事に関連した県議会の百条委員会設置について、自民党県議団内で設置の是非について意見が分かれている。

一部の議員は設置は不要と主張する一方、県民の不信感を払拭し信頼を取り戻すためにも委員会を設置すべきだという声もある。

会派代表者会議でも結論は出ず、議論が続いている状況だ。

鹿児島県警不祥事の真相究明はポーズ? 百条委設置、自民県議団が「待った」 総務警察部会が「設置は不要」と判断、一部自民県議は反発

 鹿児島県警不祥事を巡る県議会の調査特別委員会(百条委員会)設置について、最大会派の自民党県議団は総会で結論を出せなかった。会議は非公開。出席者によると、県議団の総務警察部会が「設置は不要」としたのに対し、異論が出て持ち越した。

 鶴薗真佐彦部会長は総会で「警察関係で百条委を設置した例が他県で見当たらない」「裁判への支障を理由に証言しない可能性がある」などの理由で設置不要と判断したと説明。これに対し、「答えないとしても開くべき」「県民も望んでいる」など開催を求める意見が部会外から出たという。

 県議団の西高悟会長は終了後、「後ろ向きではない。まずは閉会中委員会で説明を聞いた上で設置の可否を判断したい」と説明。自民県議の一人は取材に「県民は今回の不祥事に怒っている。開かないと自民への目線も厳しくなる」と語った。

 会派代表者会議でも結論は持ち越した。6月17日の同会議で設置を提案した県民連合の福司山宣介会長は報道陣を前に「県民の不信感を払拭し、信頼を取り戻すことに議会としていち早く取り組むべきだ」と改めて必要性を強調した。