都議補選惨敗で自民党が大ピンチ!「実態は全敗」ぜんぶ”増税岸田”のせいだ…税収過去最高、実質賃金26か月連続減少過去最低

AI要約

東京都知事選挙では小池百合子氏が圧勝し、自民党支援の候補が勝利したものの、都議補選では自民党が2勝6敗と惨敗した。

自民党の勝利議席のうち一つは板橋区でのもので、候補者の行動が都民の反感を買った結果といえる。

もう一つの勝利議席は府中でのもので、共産系候補と立憲民主党が関わっているような結果となった。

都議補選惨敗で自民党が大ピンチ!「実態は全敗」ぜんぶ”増税岸田”のせいだ…税収過去最高、実質賃金26か月連続減少過去最低

 7月7日の投開票の東京都知事選挙は現職・小池百合子氏の圧勝で終わったが、当日に行われていた東京都議会議員の補選では事件が起きていた。自民党が2勝6敗という結果に終わったのだ。元プレジデント編集長で作家の小倉健一氏が解説するーー。

 自民党への逆風はなかなか止まないどころか現在進行形で、暴風となっているようだ。7月7日に投開票が行われた東京都知事選では自民党が支援する小池百合子氏が3回目の当選を果たした。立憲民主党と日本共産党が推す蓮舫氏に、2倍の差をつけての圧勝だった。しかし、これは自民党が勝利したとは決していえない。

 なぜなら、同日の都議補選では、自民党候補が「2勝6敗」という結果に終わったためだ。自民の小渕優子選対委員長は「真摯に受け止め、改めて襟を正し、党の信頼回復と政治改革に全力で取り組む」との談話を発表して謙虚な姿勢をアピールしているが、ボロボロと言っていい惨敗だ。

<都議補選は都内の次期衆院選の区割りとほぼ重なるため、各党の党勢を占う先行指標となる。自民は茂木敏充幹事長や石破茂元幹事長、河野太郎デジタル相、高市早苗経済安全保障担当相ら知名度の高い「ポスト岸田」候補が続々と応援に入り、総力戦を展開した。/自民は欠員が生じる前は全9選挙区のうち、5議席を占めていた。不記載事件に関与した国会議員の地元が含まれていることなどから、「4つ取れれば御の字」(都連幹部)との見方が広がっていた>(産経新聞、7月8日)

 しかし、実際にはとれた議席は2つだ。その二つも、内実を調べてみると到底自民党の勝ちとは言えないような有様だった。

 自民党が勝利した議席の一つは、板橋区のものだ。この板橋区で行われた補選は、選挙中に無免許でひき逃げをして、説明責任もろくに果たそうとしなかった木下富美子氏が辞任した結果のものだ。木下氏の行動は、都民の反感を大きく買った。木下氏は都民ファースト選出の議員であり、今回の補選で、板橋区民が都民ファの候補を避けるのは当然のことといえよう。

 もう一つの議席は、府中で得たものだ。ここも立候補者を見てみると、自民党、無所属、共産系(元東京地評議長)の3人が立候補をしている。東京地評は共産党と深いつながりのある組織だ。この共産系候補の選挙活動を見ていると、立憲民主党の議員が応援演説をしている。