関ケ原合戦前1カ月の攻防紹介 岐阜・関ケ原古戦場記念館で史料展示

AI要約

1600年の関ケ原の戦いに至るまで約1カ月間の東西両軍の攻防をテーマにした夏季企画展が関ケ原古戦場記念館で開幕する。

展示では、西軍と東軍の戦いに関連する38点が展示され、関ケ原の戦いへの影響に言及された。

関ケ原の前哨戦についての展示は知名度は低いが重要性が高く、関連の史料が一堂に会する貴重な機会となっている。

関ケ原合戦前1カ月の攻防紹介 岐阜・関ケ原古戦場記念館で史料展示

 1600年の関ケ原の戦いに至るまで約1カ月間の東西両軍の攻防をテーマにした夏季企画展「関ケ原合戦の前哨戦-美濃・尾張の攻防-」が13日に岐阜県不破郡関ケ原町関ケ原の岐阜関ケ原古戦場記念館で開幕するのを前に、報道陣向け内覧会が12日、同館で開かれた。会期は9月1日まで。

 企画展では、西軍につき「岐阜城の戦い」で敗れた織田信長の嫡孫・織田秀信像や、東軍として西軍・駒野城(海津市)を開城させた高木貞利のものとされる具足など38点を展示した。これらの戦いでは福島正則や池田輝政を中心とした東軍が優位に勝ち進めており、同館学芸員の山形隆司さんは「この戦況が関ケ原の戦いでの小早川氏らの裏切りにつながったのでは」と推察した。

 山形さんは「今回取り上げた戦いはその重要性に対し、知名度は低い。関連の史料が一堂に会するのは珍しいのでぜひ見に来てほしい」と来場を呼びかけた。