1952年開業 那覇市・桜坂劇場の「もうひとつの顔」とは【わがまちLink41】

AI要約

那覇市の桜坂劇場は、映画館から文化・芸術の発信地へと変化してきた。地域に親しまれる取り組みや沖縄の工芸品を扱う「ふくら舎」の取り組みなど、劇場の多彩な魅力が紹介されている。

桜坂劇場では、琉球ポタリー「温故知新」などのプロジェクトを通じて、琉球の古い陶器を復刻させる取り組みが行われている。現代のやちむん職人と連携し、伝統技法を紹介することで、良い循環を生み出すことを目指している。

劇場のスタッフは、沖縄の工芸品に関して知識がなかったが、仕入れや取り組みを通じて、自らも器に興味を持つようになった。また、取材では琉球の伝統技法を守り続ける窯元を訪れ、技術や熱意を体験することができた。

1952年開業 那覇市・桜坂劇場の「もうひとつの顔」とは【わがまちLink41】

RBC NEWS Linkで41市町村の魅力をお伝えするコーナー「わがまちLink41」。N今回の舞台は那覇市の桜坂劇場。劇場と、ある方々がタッグを組む、劇場の“もう1つの顔”と呼べる取り組みにスポットを当てる。(7月10日放送回)

那覇市の「桜坂劇場」は、映画にとどまらず、音楽ライブやワークショップの開催、古本や雑貨なども販売するなど地域に親しまれる「文化・芸術の発信地」。

▽利用客(東京)

「映画とカフェと雑貨と素晴らしいものばかりで目が肥えるというか」

▽利用客(地元)

「地域にとっても沖縄の魅力発信する良いところだと思うんですよ」

桜坂劇場の起源は、1952年に開業した沖縄芝居の劇場「珊瑚座」。

映画館として50年余り県民に親しまれ、2005年に、現在の形へと変化してきた。そんな劇場にはもうひとつの顔がある。沖縄の工芸品を扱う「ふくら舎」がそれだ。

「ふくら舎」は、沖縄の工芸品の魅力を広く深く知って欲しいと2010年からやちむんを中心に県内外の職人たちの商品を取り扱う。そこが今、力を注いでいる取り組みが、2015年から始まった、琉球ポタリー「温故知新」。

現代のやちむん職人とともに、その技法が途絶えてしまった琉球の古い陶器を復刻させようというプロジェクトだ。

▽桜坂劇場・下地久美子さん

「分厚くて重たくて、“沖縄らしい陶器ですよね”というものとは全く違う世界もあるということを紹介したいし、良いものを求める世の中になっていけば、良いものを作る人がたくさん出てくるという、良い循環になるんじゃないかなと思います」

ーもともと器に関して下地さんは?

「何も…(笑)。仕入れたものを自慢してくるわけですよ、仕入れを担当した特に(劇場の)中江代表が筆頭になって、そしたら、超カッコいいものがあって、1回買ったらずっと買い続けて、気づいたら仕入れもしてて」

取材の日、下地さんは読谷村の工房を訪ねた。

上江洲史朗さん(51)。

5年ほど前に亡くなった先代の父・茂生さんの窯を引き継いでいる。

最大の特徴は、一度焼いた器に絵を付け、再びドラム缶を使った薪窯で焚き上げる「赤絵」の技法。県内ではここにしか残されていない。