辛さを楽しむ 浙江西部の小都市が美食経済を活気づける

AI要約

中国・浙江省衢州市の柯城区荷四路には、全国各地の辛味料理を集めた美食街がオープンし、賑やかな雰囲気が広がっている。

衢州料理は他地域の要素を取り入れながら独自の味わいを持ち、衢州市の夜を燃え上がらせるイベントやコンサートが開催されている。

美食街は地域経済を活性化させる新たなエンジンとなっており、観光客の増加や地域の活性化が期待されている。

辛さを楽しむ 浙江西部の小都市が美食経済を活気づける

【CNS】中国・浙江省(Zhejiang)衢州市(Quzhou)の柯城区荷四路では、全国各地の辛味料理を集めた美食街がオープンし、賑やかな雰囲気が広がっている。約700メートルの通りに100軒以上の飲食店が並び、強火で炒めた料理が「辛味天国」を作り上げている。

 夜が更けると、赤い唐辛子のライトが灯り、美食街独特の門や装飾が饗宴の前奏となる。7月5日のオープン以来、さまざまなイベントが衢州市の夜を燃え上がらせ、多くの観光客が集まった。衢州は、辛味のある料理が有名で、特に長江デルタ地域ではその名が知られている。衢州料理は江西料理の辛味、浙江・福建料理の鮮味、徽州料理の塩味を融合した独自の味わいを持っている。

 昨年から開催されたコンサートやイベントは、衢州の知名度を全国に広め、美食の街としても注目を集めている。特に「高速鉄道を降りたらすぐに地元の名物料理を楽しむ」というスタイルの観光が人気だ。

 柯城区政府は、地元の住民の強い支持を得て、荷四路を美食街として整備し、観光客を引き寄せている。この地域は衢州駅から車でわずか5分の距離にあり、アクセスも良好だ。

 荷四路には3.8万人以上の観光客が訪れ、美食街に新たにオープンした13軒のレストランだけで総売上は78万元に(約1725万円)達した。この美食街は、地域経済を活性化させる新たなエンジンとなっている。

 柯城区の関係者は「美食城が独自の辛味を特徴として、四省(浙江省、安徽省<Anhui>、江西省<Jiangxi>、福建省<Fujian>)の境界地域や長江デルタ地域全体で辛味料理の集積地、人気の観光地となり、衢州の文化観光と飲食消費の新たな活力を引き出すことを期待している」と述べた。(c)CNS/JCM/AFPBB News

※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。