江戸川・船堀で「子どもたちのための芸術フェスティバル」

AI要約

「第11回子どもたちのための芸術フェスティバル」が7月7日、タワーホール船堀で開催され、伝統工芸品体験や児童文学の展示、美術活動などさまざまなプログラムが盛り込まれた。

子どもたちが感動体験を通じて地元の文化を知り、まちへの愛着を深めることを目指すイベントであり、豊かな心を育むための取り組みが行われた。

主催者は、子育てや地域への関わりを通してイベントを立ち上げ、子どもたちの成長と教育に寄与するよう取り組んでいる。

江戸川・船堀で「子どもたちのための芸術フェスティバル」

 「第11回子どもたちのための芸術フェスティバル」が7月7日、タワーホール船堀(江戸川区船堀4)で開催された。芸術と地域の文化に親しむことを目的とした同イベントには1000人以上が参加した。(江戸川経済新聞)

 伝統工芸品などのものづくりを体験できるエリアでは、紙に思い思いの絵を描き、蛇腹に折って骨組みを貼り付ける江戸扇子作り体験を行ったほか、組子建具、日本刺しゅうなど、さまざまな伝統工芸に触れる場を用意した。

 「北小岩の文化を知ろう」と題した展示室では、北小岩を舞台とした児童文学「ルドルフとイッパイアッテナ」を通してまちおこしに取り組む「ルドルフ応援団」が、上小岩遺跡をはじめとする北小岩の文化についての講演や展示を行った。大ホールでは「オペラシアターこんにゃく座」が「ルドルフとイッパイアッテナ」の舞台を上演し、多くの観客を楽しませた。

 子どもたちが美術に触れることを目的とした「気持ちを絵で表現しよう」では、テーマとなる感情を決め、自分の好きなものの色を参考にしながら、抽象的な表現に挑戦するプログラムを実施。講師の堀田光彦さんは「小学生は、写実的に描くことに挫折して図工嫌いになることが多い。ここでは、うまい下手から一回離れ、表現という世界を知ってもらえるプログラムを行った」と話す。

 そのほか、人形劇団「ひぽぴたあむ」の「かえるくん・かえるくん」、学校法人滋養学園による演劇を体験できるプログラム「俳優の演技に挑戦してみよう!」が開かれた。

 主催した一般社団法人「子ども文化コミュニティえどがわ」代表理事の山本裕子さんは「子育てをしていた際、PTA活動などを通して感じた問題意識や現代の核家族化がイベント立ち上げの契機となった」と話す。「このような催しを通して地元の文化を知り、地域と関わりを持つことで、まちを好きになってほしい。いいものを見て感動したり、成績や評価がない環境で感動体験したりして、子どもたちの心の豊かさを育みたい」とも。