「保育士や園児がどんなに喜んだか…」 津波警報で上り坂を歩く0~5歳児94人 カートを押したり抱いたりして避難を手助けした中学生に「小さな親切実行章」

AI要約

仲村正樹さんが沖縄市立美東中学校を訪れ、4月の津波警報発令時に園児の避難を助けた生徒に「小さな親切」実行章を伝達。

生徒たちの自主的な行動が称賛され、社会に助け合いの精神を広めることが期待されている。

宮城校長も生徒たちの行動に感動し、生徒たちの成長を期待している。

「保育士や園児がどんなに喜んだか…」 津波警報で上り坂を歩く0~5歳児94人 カートを押したり抱いたりして避難を手助けした中学生に「小さな親切実行章」

 公益財団法人「小さな親切」運動本部会員の仲村正樹さん(73)は7月25日、沖縄市立美東中学校(宮城守校長)を訪れ、ことし4月の津波警報発令時に保育園児の避難を助けた生徒に「小さな親切」実行章を伝達した。仲村さんは「生徒たちの行動は模範になる。保育士や園児らがどんなに喜んだか想像がつく。互いに助け合う社会になれば」とたたえた。

 春休み中の4月に園児の避難を助けたのは野球部、バスケットボール部、バレーボール部、ソフトボール部、吹奏楽部の生徒。高台の避難先への上り坂を歩く0~5歳児94人を抱いたり、カートを押したりして手助けした。

 伝達式には女子バレーボール部の新垣花空さん、宜保れなさん、女子ソフトボール部の名嘉芽依莉さん、女子バスケットボール部の宮城妃菜さんが出席した。新垣さんらは「坂の途中で園児を抱っこしたり、お散歩カートを押したりして保育士さんは大変だなと思った。だれが呼びかけるということなく、部員の自然の行動だった」と振り返った。

 宮城校長は「生徒が自主的に行動したとの報告を受けた際は感動した。生徒の行動は本校の誇り。これからも社会に役立つ人に成長してほしい」と語った。

(翁長良勝通信員)