1番船「命名式」 ギリシャの船会社が発注 大島造船所・香焼工場 長崎

AI要約

長崎市香焼町の大島造船所香焼工場で初めて建造された中型ばら積み貨物船の命名式が行われ、船は「CYMONA・EAGLE」と名付けられた。

船はギリシャの船会社が発注し、全長197メートル、幅32メートルで、今月末に出航する予定である。

命名式には約200人が参加し、地域住民も招待され、船主が支綱を切断すると拍手が沸き起こった。大島造船所は今後も活動を展開し、自然環境との調和を目指すとしている。

1番船「命名式」 ギリシャの船会社が発注 大島造船所・香焼工場 長崎

 長崎市香焼町の大島造船所香焼工場で9日、同工場が初めて建造した1番船となる中型ばら積み貨物船(3万6千トン)の命名式があり「CYMONA・EAGLE(サイモナ・イーグル)」と名付けられた。

 船はギリシャの船会社が発注し、昨年7月に建造を開始。全長197メートル、幅32メートル。乗員18人。載貨重量は6万4千トンで、鉱物や石炭、穀物などを積載する。今月31日に出航する。

 命名式には約200人が参加。大島造船所は「地域と共に」のスローガンを掲げており、近隣住民も招待した。「香焼保育所ふるさと」の園児約25人が「コッコデショ」を披露した後、船主が支綱を切断。くす玉が割れると参加者から拍手が沸き起こった。大島造船所の山口眞社長から船長に記念品が贈られた。

 山口社長は「大島造船所にとって歴史的な船。この日を迎えられてうれしい。今後は自然環境との調和を目指し、脱炭素、省エネなどの事業活動もやっていきたい」と語った。

 香焼工場は三菱重工業が大型タンカー専用建造工場として建設し、1972年に完成。2021年3月に大島造船所が三菱重工業と譲渡契約を締結し、22年12月に取得した。今後、年間4隻程度の建造を予定している。