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シャープ 三重工場の一部を半導体関連の生産ラインに転用へ
シャープは、三重工場の一部施設を活用して半導体の生産ラインを構築することで、アオイ電子と合意したと発表した。
アオイ電子との合意により、半導体関連製品の生産を迅速に拡大することが目指されている。
シャープは巨額赤字に苦しんでおり、液晶工場の転用を進める方針を示している。
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シャープは9日、中小型の液晶パネルを生産する三重工場(三重県多気町)の一部施設を活用し、半導体の生産ラインの構築を推進することで、アオイ電子と合意したと発表した。平成27年から稼働停止している第1工場を転用することで、収益を改善する狙いがある。今年中に着工し、令和8年中の本格稼働を目指す。
アオイ電子は高松市に本社を置く電子部品メーカーで、構築するのは半導体を製品化する「後工程」のライン。今後、需要拡大が予想される半導体関連製品の生産を既存施設を活用することで迅速に拡大する。
シャープは、液晶市況の悪化に苦しめられており、2年連続の巨額赤字に陥っている。今年9月までの生産停止が決まっている堺市の大型液晶パネル工場は、生成人工知能(AI)向けのデータセンターに転用する方向で、ソフトバンクやKDDIなどと協議が進む。
同社は三重工場などでの中小型パネルの生産縮小の方針も示しており、液晶工場の転用が今後も進む可能性が高い。