「女子力」「イクメン」使ってませんか? おきなわ女性財団、無意識の偏見を冊子で紹介

AI要約

おきなわ女性財団と県が作成した冊子「アンコンシャス・バイアスってなんだろう」が紹介されている。

冊子はジェンダーに基づいた無意識の偏見や思い込みについての理解を促す内容で、日常の言葉やことわざなどを取り上げている。

読者が自己認識を高め、偏見のない柔軟な社会へとつながることが期待されており、幅広い人に読んでほしいと呼びかけられている。

「女子力」「イクメン」使ってませんか? おきなわ女性財団、無意識の偏見を冊子で紹介

 「女子力」「男の子なんだから泣かないの!」。このような言葉を使っていませんか? それ、「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見・思い込み)」かもしれません―。

 普段使っている言葉にひそむ、ジェンダー(社会的・文化的につくられた性差)に基づいた無意識の偏見や思い込みについて知ってもらい、ジェンダー平等の社会づくりにつなげようと、おきなわ女性財団(大城貴代子理事長)と県は、このほど冊子「アンコンシャス・バイアスってなんだろう」を作成した。2023年に開催したパネル展の内容をまとめたもので、県内高校や同財団で配布している。担当者は「冊子の中の言葉を褒め言葉として使っている人もいるかもしれない。読んだ方自身の気づきにつながれば」と話す。

 冊子はA5サイズのフルカラーで全21ページ。社会起業家の玉城直美さんが監修した。「女性ならでは」「イクメン」など日常の場面で使われがちな言葉を取り上げた。また年中行事などの場で耳にするような「沖縄あるある」な言葉や「男は度胸(どきょう)、女は愛嬌(あいきょう)」「内助(ないじょ)の功」など、ことわざに表れるアンコンシャス・バイアスも紹介している。

 同財団の上原一美さんは「うちあたいする人もいるかもしれない」と話す。その上で「(冊子を読むことで)自分自身の感覚をアップデートすることができ、偏見や思い込みのない柔軟な社会につながると思う。幅広い人に読んでもらいたい」と呼びかけた。問い合わせは同財団、電話098(868)3717。

 (嶋岡すみれ)