能登半島地震、発災半年 栃木・作新学院が短冊でエール のと鉄道・穴水駅に七夕飾りお目見え

AI要約

『のと鉄道』が能登半島地震から半年記念の七夕イベントを開催。

『作新学院』の児童生徒が応援メッセージを贈り、地域の復興を祈る。

職員や利用者が黙とうを捧げ、地域の絆を感じさせる光景。

能登半島地震、発災半年 栃木・作新学院が短冊でエール のと鉄道・穴水駅に七夕飾りお目見え

 能登半島地震は1日、発災から半年となった。石川県穴水町のローカル線「のと鉄道」は同日、穴水駅のホームに七夕の短冊を飾った。栃木県の作新学院(宇都宮市)の幼稚園児や小中高校の児童生徒らが贈った応援メッセージだ。「栃木から復興を祈ります」「がんばれ能登」。子どもたちは「気持ちが伝わるようにと書いた」と話す。駅員からは「勇気づけられた」との声が聞かれた。地震で被災し、4月に全線復旧した同鉄道。駅員らは地震の発生時刻に黙とうをささげた。

 同鉄道は穴水駅から七尾駅(石川県七尾市)の約33キロを結び、地域住民の生活を支えている。地震でレールやホームを損傷し、運休を余儀なくされ、4月6日に全線復旧した。

 作新学院は4月、報道で同鉄道の被災を知り、応援のメッセージを届けたいと打診した。同鉄道が七夕企画を予定していると聞き、地球環境クラブの児童生徒らを中心に被災地への思いを短冊に込め、314枚を贈った。

 激震から半年となった1日。穴水駅では職員らが、作新学院からの短冊を含む約500枚をホームや駅舎前の6本の竹に飾った。

 午後4時10分。列車の汽笛の合図で、ホームに並んだ従業員や駅の利用者約20人が黙とうした。

 同鉄道の中田哲也(なかたてつや)社長(61)は「応援メッセージに勇気づけられた。地域や全国の皆さんから愛してもらえる取り組みを続けたい」と感謝を口にした。

 短冊を贈った作新学院小学部6年の岡田真依(おかだまい)さん(11)は「応援している気持ちが伝わるようにと書いた。私たちもできることをしたい」と語った。中等部2年の奈良部心優(ならぶみゆう)さん(13)は「安心して星空を見上げる日常が戻り、今まで以上に明るく発展してほしい」と願った。七夕飾りは穴水駅の他、能登中島と田鶴浜の計3駅で7日まで掲げる。