地元産原料の麦焼酎、来春発売へ製品化 長野県飯島町の「水緑里七久保」

AI要約

長野県飯島町七久保の「水緑里七久保」が自社栽培の六条大麦を原料にした麦焼酎の製品化事業に着手した。来春に喜久水酒造で発売予定で、地元で愛される酒になることを期待している。

六条大麦は20ヘクタールで栽培され、特別栽培米と町内産ブランドを使用して麦焼酎を製造する。初の製品化に向け、竹澤社長は地産地消を促進し地域に貢献する意向を明確にしている。

醸造期間や販売計画、PR戦略などが具体的に説明されており、来年の創立20周年を記念して製品を販売開始する予定だ。

地元産原料の麦焼酎、来春発売へ製品化 長野県飯島町の「水緑里七久保」

 多品目で農業生産を手掛ける長野県飯島町七久保の「水緑里七久保」は、自社栽培の六条大麦を原料にした麦焼酎の製品化事業に着手した。喜久水酒造(飯田市)に醸造を委託し、来春に発売する。同社創立20周年を記念した事業で、継続的な取り組みとして定番商品化を目指す考え。名称やラベルデザインは公募する予定だ。竹澤秀幸社長(73)は「飯島町七久保産100%原料の焼酎として、長く地元で愛される酒になれば」と期待する。

 米、麦、大豆、ソバ、リンゴ、栗を七久保地区で生産し、JAに出荷する同社。このうち六条大麦は20ヘクタールで栽培し、年間35トンを生産する。

 麦焼酎には、今月初めに1週間かけて刈り取った六条大麦「ファイバースノー」を350キロ使用。特別栽培米でコシヒカリの町内産ブランド「越百黄金」150キロを麹として用いる。

 初めての製品化に取り組む今回の事業について竹澤社長は「自社栽培の農産物を持続的に活用していくための一つの手法」と説明。「原料の生産から加工、販売までを手掛ける六次産業化することで地産地消を進め、地域に貢献していく」と意気込む。

 9月中旬から半年間醸造。720ミリリットル入り1000本を生産する。来年3月16日の創立20周年記念式典で披露し、4月から800本を1000円~1500円程度で販売する予定だ。

 自社やインターネット販売するため酒類小売免許も取得申請中で、町内周辺の小売店などでの取り扱いも進める。販売開始時にはイベントなどを行い、広くPRしていく考えだ。