「やちむち、まさんどー」 方言で郷土菓子作りに挑戦 沖永良部島和泊町

AI要約

鹿児島県和泊町手々知名で開催された郷土菓子作りイベントでは、シマムニ(方言)を使った伝統の焼き菓子「やちむち」作りが体験され、地元の食や文化に触れる機会が提供された。

地域住民や子どもたちが参加し、黒糖の甘みと柔らかい食感が楽しまれたやちむち作りでは、方言でのレシピを学びながら親子交流が深まった。

さらに、方言クイズやパネルシアターなどを通じて、参加者らがシマムニに親しんだ様子が伝えられた。

「やちむち、まさんどー」 方言で郷土菓子作りに挑戦 沖永良部島和泊町

 鹿児島県和泊町手々知名の複合施設スマッピーで2日、シマムニ(方言)による郷土菓子作りイベント「ゆうこばぁばのむちむちやちむち」があった。親子連れなど14組35人が参加。黒糖を使った伝統の焼き菓子「やちむち」作りを体験し、シマムニで楽しく交流を広げた。

 島ムニむんちゃの島ムニ保存会(田中美保子会長)が主催。地域住民や子どもたちが地元の食や文化に触れる機会をつくろうと、こうしたイベントを定期的に開催している。

 やちむち作りでは、新納優子さん(73)=知名町田皆=が講師を務め作り方を実演。参加者らにはシマムニで書かれたレシピも配られ、方言での材料の言い方や数え方などを学びながら楽しく調理した。

 完成したやちむちを実食した子どもたちは、黒糖の甘みと柔らかい食感に「まさんどー(おいしい)」。田中会長が方言クイズやパネルシアターも行い、参加者らがシマムニに親しんだ。

 和泊小学校の児童は「柔らかくて黒糖の味がしておいしかった。たふくる(2袋)、とぅっけい(10回)などの言い方を初めて知った」と笑顔を見せた。