秋の収穫へ「大きくな~れ」 50人、サツマイモ苗植えに挑戦 鹿児島県・龍郷町子ども農業体験

AI要約

 鹿児島県・龍郷町主催の2024年度第1回「子ども農業体験」が1日、同町浦の畑作地で行われた。

 地元小中学生や親子ら約50人が参加し、サツマイモの苗植えに挑戦し、秋の収穫に期待を膨らませた。

 企画は「かごしまの食推進事業」の採択を受け、地元農産物を通じた食育の推進を目的に計画された。

秋の収穫へ「大きくな~れ」 50人、サツマイモ苗植えに挑戦 鹿児島県・龍郷町子ども農業体験

 鹿児島県・龍郷町主催の2024年度第1回「子ども農業体験」が1日、同町浦の畑作地であった。地元小中学生や親子ら約50人が参加し、サツマイモの苗植えに挑戦。子どもたちは秋の収穫に期待を膨らませ、畑の畝に次々と苗を植えていった。

 国補助の「かごしまの食推進事業」の採択を受け企画。地元農産物を通じた食育の推進を目的に、今年度はサツマイモのほか、冬野菜の栽培など計4回を計画している。

 サツマイモの苗は、サツマキントキとベニハルカの2種類。苗植えは町農林水産課の職員が指導。あいさつで竹田泰典町長は「自ら体験することで食に感謝し、残さず食べるようにすること。ちゃんと食べて成長してほしい」と呼び掛けた。

 畑は職員が事前に畝を立てて準備。まずは、土壌をシートで覆うマルチ張りで協力。子どもたちは曇天模様の空の下、泥だらけになりながら黒いじゅうたんを畝に敷いていった。

 苗植えでは、40㌢間隔で畝に穴を掘り、収穫時にイモの量やサイズが変わってくるという苗の角度を入念に調整。上からしっかりと土をかぶせた。最後は自分の苗の前に名札を立てて完成。大勝小3年の福本花楓さん(8)と岩田あかりさん(8)は「大きくて甘~いサツマイモに育ってほしい。ポテトチップスや大学イモにして食べたい」と9月の収穫を心待ちにした。

 指導にあたった同課の迫地政明課長は「子どもや親子が笑顔で楽しんでいたことが何より。地元の農産物を食べてもらい、次世代に引き継いでいければ」と話した。