被災地の子どもたち、青空の下で笑顔の運動会 能登半島地震5カ月

AI要約

能登半島地震から5カ月が経ち、石川県珠洲市では若者らによる運動会が開催された。

運動会には約150人の参加があり、子どもたちが笑顔で楽しい時間を過ごした。

復興工事が進む中、避難所には現在も約3200人が生活しており、仮設住宅の完成が目指されている。

被災地の子どもたち、青空の下で笑顔の運動会 能登半島地震5カ月

 死者260人を出した能登半島地震は、1日で5カ月が過ぎた。少しずつ復興が進む石川県珠洲(すず)市ではこの日、地元の若者らのグループによる運動会が催され、青空の下で参加した子どもたちの歓声が市のグラウンドに響いた。

 市内は中山間地が多く平地が少ない。このため、小学校のグラウンドでも仮設住宅の建設が進む。こうした状況の中、学校の運動会が屋外でできないことから、今回企画された。

 運動会には珠洲市や隣接する能登町の親子ら約150人が参加した。はちまきをした子どもたちが笑顔で、玉入れや障害物競走などを楽しんだ。小学生の子ども4人と参加した竹平佳代さん(43)は「久しぶりに広い所で体を動かせて、子どもらも楽しそう」と喜んだ。

 ◇今も3200人以上が避難所に

 県内の被災地では、復興に向けた工事が進む。県によると、住宅の被害は約8万棟に上り、仮設住宅の要望は約6600戸あった。5月31日までに67%にあたる4400戸余りが完成し、8月までに全戸の完成を目指している。

 一方、珠洲市など7市町が設けた避難所には、今も約1700人が生活している。旅館などに設けられた県の避難所でも1500人以上が過ごす。【阿部弘賢】