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専業主婦がパートで「月10万円」稼ぐと、年金はいくら増える? 40歳から「20年間」働いた場合で試算
専業主婦からパートに転職する際の厚生年金加入条件と、増加する年金額について解説。
厚生年金加入条件を満たし、20年間毎月10万円稼ぐと年金はどれだけ増えるか計算。
年金額が毎月1万円以上増えることから、老後の家計に大きな助けとなる。
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これまで育児などのため専業主婦だったものの、少し余裕が出てきたのでパートで働きたいと考える人もいるでしょう。パートで働き所定の条件を満たすと厚生年金に加入でき、将来受け取る年金を増やせます。一方、よく言われる年収の壁も気になるところです。
本記事では今まで専業主婦だった人が40歳から20年間、パートで毎月10万円働いた場合に増える年金の金額と、これ以上いくら働くと年収の壁に影響が出るのかを解説します。
日本の公的年金制度は「国民年金」と「厚生年金」の二階建てで、会社員などは両方に加入しており、将来は老齢基礎年金と老齢厚生年金が受け取れます。
一方、専業主婦は国民年金のみに加入しており、将来受け取る年金は老齢基礎年金のみです。ただ、パートで働き、以下の条件を全て満たした場合は厚生年金に加入することが可能です。
(1)労働時間が週20時間以上
(2)賃金が月8万8000円以上
(3)雇用期間が2ヶ月を超えて見込まれる
(4)学生ではない
(5)勤務する企業の被保険者数が101人以上(2024年10月から101人から51人に変更予定)
この条件を満たし厚生年金に加入すると、収入に応じて毎月の保険料負担は発生しますが、将来の年金額を増やすことができます。
条件を満たしたうえで40歳から20年間、毎月10万円稼ぐと年金はいくら増えるのでしょうか。厚生年金にもいくつか種類がありますが、今回はメインの「報酬比例部分」について見ていきます。
報酬比例部分の計算式は「平均標準報酬額×5.481÷1000×勤務月数」です。そして、平均月収が10万円の場合の平均標準報酬額は9万8000円ですので、20年間、毎月10万円稼いだ場合に増える報酬比例部分の年額は次のとおりです。
9万8000円×5.481÷1000×12月×20年間=12万8913円
年間で12万円超、毎月1万円以上増えますので、老後の家計の助けになるでしょう。