犬や猫もご長寿表彰 満15歳以上、「終生飼養」促進狙い 京都

AI要約

京都府と京都市は、長生きした愛犬や愛猫の飼い主を表彰する取り組みを開始する。長寿犬猫の募集を行い、模範的な飼い主を表彰することを目指している。

動物愛護センターへの犬の収容数が年々減少しており、飼い主が最期までペットと一緒にいる『終生飼養』の意識が高まっていると考えられる。

長寿犬猫の募集は満15歳以上の犬猫を対象とし、条件を満たす飼い主が応募できる。犬は狂犬病予防法に基づく登録が必要であり、猫は完全屋内飼育が要件となっている。

犬や猫もご長寿表彰 満15歳以上、「終生飼養」促進狙い 京都

 長生きした愛犬や愛猫の飼い主を表彰します――。京都府と京都市は、満15歳以上の「長寿犬猫」の募集を6月に始める。長寿と認定された犬猫を飼う府民を模範的な飼い主とし、今秋に開催予定の動物愛護フェスティバルで表彰する。

 府と京都市によると、飼育放棄などによって動物愛護センター(同市南区)に収容(引き取り、保護)された犬は、年々減少傾向にある。市の集計では、2022年度に収容された犬は41匹で、10年前(209匹)の約5分の1に減った。

 22年度の41匹のうち、体調不良や死亡など飼い主の事情などでセンターに引き取られた犬は10匹。10年度は141匹、12年度は109匹いて、大きく減少した。飼い主が不明などで収容された犬も22年度が31匹で、12年度(100匹)の3割ほどに減っている。

 府生活衛生課の小林哲(さとる)課長は「飼い主の気持ちの変化があるのでは。ペットも家族同然なので最期まで一緒にいるとの『終生飼養』の認識が浸透してきていると思う」と話す。

 猫の22年度の収容数は563匹。12年度は1423匹、16年度は1113匹、19年度は907匹で、猫の収容数も減少傾向にある。

 長寿犬猫の募集は6月21日から。24年4月1日時点で満15歳以上の、家庭で飼育している犬猫が対象。犬は各市町村で狂犬病予防法に基づく登録をしていること、猫は完全屋内飼育していることなどが条件となる。応募の際は愛犬、愛猫の写真も必要。問い合わせは、府が同課動物愛護係(075・414・4763)、京都市が動物愛護センター(075・671・0336)。【久保聡】