下鴨神社の能楽、ねねと秀吉の茶室で茶席も「京都の文化イベント」貴重な体験ができる3選

AI要約

京都の伝統文化を堪能できる特別なイベント「糺能」について紹介。

糺能で上演される能楽の舞台や演目についての詳細。

観劇料金や申込方法、会場などの情報を掲載。

下鴨神社の能楽、ねねと秀吉の茶室で茶席も「京都の文化イベント」貴重な体験ができる3選

長い歴史を誇る京都には、多くの伝統文化が今も息づいています。初公開の作品を愛でたり、通常は一般公開していないエリアに立ち入って文化に触れるひと時は、特別感もひとしお。5月・6月に催されるイベントをご紹介します。

世界文化遺産・賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ・下鴨神社)の「糺(ただす)の森」を舞台に、ユネスコ無形文化遺産の能楽を上演する「糺能」。室町時代の1464年、将軍・足利義政や大名の前で行われた「糺河原勧進猿楽」が、2015年の賀茂御祖神社第34回式年遷宮にて再興。2019年には賀茂祭(葵祭)の後儀として「糺能」と改め、以降毎年開催しています。2024年は9回目を数え、5月25日に開催されます。

観劇席のひとつ「御生(みあれ)席」は、通常非公開の「神服殿」(重要文化財に指定)が特別に開放され、立ち入ることができる一席。重要文化財の「舞殿」で上演される野外能を目の前で堪能することができます。

今回の演目は、「葵上(あおいのうえ)梓之出(あずさので)空之祈(くうのいのり)」。光源氏の正妻・葵上が六条御息所(みやすどころ)の生霊によって苦しみますが、小聖(こひじり)の祈祷により成仏します。かつて賀茂祭での車争いがきっかけの演目とあって、賀茂祭の場である賀茂御祖神社で観る「葵上」は、臨場感あふれることでしょう。前半・後半に仕掛けられる小書(特殊演出)にもご注目ください。京観世五軒家のうち、唯一残る林喜右衛門家の十四代当主・林宗一郎氏が出演します。

■「糺能」

日程:2024年5月25日

開演:18時30分(開場17時30分、終演20時予定) ※雨天決行

入場料:

【指定席】

・御生席(重要文化財神服殿にての観劇)30,000円

・葵席:20,000円

・桂席:10,000円

【自由席】

・糺席:前売/一般5,000円、学生2,500円、当日/一般6,000円、学生3,500円

※雨天時には、席の場所が調整される場合があります。

申込方法:オンラインで購入もしくは賀茂御祖神社にて

お問い合せ:tel.075-781-0010(賀茂御祖神社)

会場:賀茂御祖神社(下鴨神社)舞殿 京都市左京区下鴨泉川町59