“熱中症コロナ”患者急増中 手足口病とのトリプル感染例も…新型コロナ変異株が流行中…予防策は

AI要約

熱中症と新型コロナが同時に発症する「熱中症コロナ」が急増している状況を報告。

熱中症対策とコロナ対策の相反が原因の一つとして指摘されている。

高齢者の対策や患者の症状、医師の証言などから問題の深刻さが浮き彫りになっている。

“熱中症コロナ”患者急増中 手足口病とのトリプル感染例も…新型コロナ変異株が流行中…予防策は

連日暑い日が続き、熱中症になる人がいる中で今、「熱中症」と「新型コロナ」を同時に発症する、“熱中症コロナ”が急増しているといいます。

都内のクリニックは、問い合わせの電話がひっきりなしにかかり、診察を待つ患者であふれています。

いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:

喉の痛みも結構ある?

患者:

すごい痛かったです。

伊藤博道院長:

抗原検査したんですけど。新型コロナの(陽性)

患者:

えっ!?

患者:

熱中症から普通の風邪になったと思って…。

伊藤博道院長:

新型コロナの陽性でした。そうした人、非常に多いんですよね、“熱中症コロナ”です。

いとう王子神谷外科クリニックの伊藤院長は、「熱中症対策」と「コロナ対策」が相反していることも、“熱中症コロナ”が急増している原因の一つだと指摘します。

伊藤博道院長:

(熱中症対策には)エアコンを継続的に使うことが非常に重要なんですが、やはりその中でどうしても喉の粘膜が乾燥して、バリア機能が弱ったりとか、それから換気が不良になるってことがあり得るわけです。

エアコンによって部屋の中は空気をこうかき混ぜているような状態ですから、感染者数がいたとするとですね、空気感染するウイルスですから、ぐるぐる回ってしまうわけですよね。

さらに、同時に起きていたのが…

伊藤博道院長:

KP.3という変異株が広がっています。急に暑くなるタイミングと変異株に次々変わっていくタイミングが重なってしまったんではないかというふうには思います。

今年2024年の4月末ごろには、1万人ほどだった新型コロナの感染者が、7月には約3倍に。

重症化しやすいとされる 高齢者はどう対策しているのでしょうか?

60代女性:

人混みに行くと怖いなと思って。

年とともに免疫力も落ちていると思うから、やっぱり自分で守らないと。

70代と80代の姉妹:

暑いとマスクの中がムンムンしちゃう。

暑くても我慢だもんね結局。対策ってね。

「暑さ」と「コロナ」の同時対策に困惑していました。

暑さと共に増加する“熱中症コロナ”。どんな症状が現れるのでしょうか。

「めざまし8」が話を聞いたのは、6日、暑さで体調を崩したという50代の男性。

“熱中症コロナ“にかかった50代男性:

完全に体が動かなくなってしまって、土日はベッドから起き上がれないぐらい。

咳と痰と全身のだるさですか。ちょっときつい風邪ぐらいな症状が出てました。

男性は週明けに職場に出勤しましたが、倒れてしまったといいます。

熱中症コロナにかかった50代男性:

(仕事の)最中に意識がなくなってしまいまして上司が救急車を呼んで。

熱中症ということで血液検査が受けたところ、コロナの陽性が見つかったと。

熱中症だけではなく、新型コロナウイルスに感染していることも分かったのです。

熱中症コロナにかかった50代男性:

熱中症と合わさることで体力がゼロ状態になってしまうのでなかなか治りづらいというのは、あると思います。失礼しますね。ゴホゴホゴホ…。

また 伊藤院長の元には、こんな患者も診察に訪れたといいます。