マインドフルネス瞑想がうまくいかない、集中できない、やる気が出ない…スランプを乗り切るための対処法

AI要約

マインドフルネス瞑想は、悩みやストレスの解消につながる瞑想法であり、いまこの瞬間に起こっている感覚や感情、思考に気づき、受け入れることを目指す。

瞑想を始めると雑念が消えない、眠くなる、効果が感じられないなどの悩みがあり、しかし、その悩み自体が瞑想になることを示唆している。

実践者が悩むことは悪いことではなく、続けることが重要であり、どうにもやる気が出なくても、続けることで改善される可能性がある。

マインドフルネス瞑想がうまくいかない、集中できない、やる気が出ない…スランプを乗り切るための対処法

 マインドフルネス瞑想は、簡単に言ってしまえば悩みごとやストレスの解消につながる瞑想法です。しかし、いまはそのような概要だけが広く伝わっていて、本当の意味や正しいとりくみ方が、あまりよく理解されていません。

 マインドフルネスとは、本来、いまこの瞬間に起こっている感覚や感情、思考に気づき、そのままに受け入れること。そのような状態になるための瞑想が、マインドフルネス瞑想です。

 思考にただ気づくだけで、よい考えとも悪い考えとも判断しません。判断しないで、またいまこの瞬間に気づきを向けます。それをくり返すと、感覚や感情、思考が瞬間に変化すること、すべては一瞬に消え去ることがわかってきます。そうしてマインドフルになり、一つひとつの雑念に振り回されなくなるのです。

 ここでは、『図解 マインドフルネス瞑想がよくわかる本』(有光興記監修、講談社刊)のエッセンスを、全8回にわたって紹介。マインドフルネス瞑想は、特別な場所や道具、知識を必要としないため、誰でもすぐにおこなえます。実践を重ねるうちに気持ちがすっと軽くなり、よけいな考えに振り回されなくなっていることを実感するようになるでしょう。

 今回は、瞑想がうまくできないときの対処法についてお伝えします。

『マインドフルネス「日常の瞑想」で、揺れやすい心を穏やかに整えよう

』より続く マインドフルネス瞑想がよくわかる 第8回

 瞑想をはじめた人の多くが、最初に「どうもできた気がしない」という悩みに直面します。瞑想は形のないものです。実践しても、点数も成果物も残りません。そのため、手応えや効果がなかなか実感できないのです。

 【実践者によくある悩み】

 ・どうしても雑念が消えない。感覚に集中しようとしても、考えばかりが浮かんで、結局考えごとのようになる。

 ・しっかりと睡眠をとったあとでも、とくに疲れがなくても、瞑想をはじめると眠くなる。5分も続かない。

 ・瞑想の意味や効果をいまひとつ信じられない。人にすすめられて実践しているが、どうにもやる気が出ない。

 ・本を読んでもやり方がよくわからない。本に書かれているようにできている気がしない。自分には無理だと感じる。

 ・いくら瞑想をおこなっても、悩みがまったく減らない。嫌なこと、つらいことばかりで、効果が感じられない。

 しかし、このように悩むこと自体が、じつは瞑想になっています。感覚に意識を向けることを実践してみると、それが簡単ではないと気づきます。そう気づくことが瞑想の第一歩なのです。「できない」と悩むのは悪いことではありません。対処法もあります。あきらめずに実践を続けていきましょう。