フランス語をわずか3年間でマスター ラテン語さんの外国語勉強法

AI要約

ラテン語研究家のラテン語さんが、ラテン語学習のきっかけや方法について語る。

ラテン語の勉強法や学習体験、他の言語を習得するための秘訣について述べられている。

ラテン語の勉強における成功体験やコミュニティ参加による学習効果について説明されている。

フランス語をわずか3年間でマスター ラテン語さんの外国語勉強法

2016年から「X(旧Twitter)」でラテン語の魅力を発信し続け、著書『世界はラテン語でできている』がベストセラーとなった、ラテン語研究家のラテン語さん。ラテン語だけでなくそのほか6ヵ国語を操り、フランス語に至ってはわずか3年間で上級者レベルにまで到達したという、驚きの外国語学習法を教えてもらいました。

私がラテン語の勉強を始めたのは、高校2年生のときでした。子供の頃から東京ディズニーリゾートが大好きで、東京ディズニーシー・ホテルミラコスタのロビーに飾られていたイタリアの地形を描いた大きな絵が気になっていたんです。そこには、長い説明がラテン語で書かれていました。そこで私はこれを「理解したい」と思ったんです。

また、英語のテストで点数を上げるために、英単語の語源をよく調べてもいました。そうするとラテン語にいきつき、言葉の由来からうかがえる昔の人の物事のとらえ方を知ることが面白くなったのです。さらに、高校の英語の先生がクラスの標語をラテン語で書いていたことにも、影響を受けています。

まずは、ラテン語について書かれた新書『はじめてのラテン語』を読むことからスタートしました。次に、『初級ラテン語入門』を使って、実際に手を動かして練習問題を解くことに集中しました。

勉強が楽しいと思えたのは、『Familia Romana』という洋書を読むことができたときでしたね。このシリーズは、古代ローマに住むとある家族の物語を描いたものですが、簡単なラテン語で書かれているので、どんどん読み進めることができる。章を追うごとに徐々に難しくなるとはいえ、その傾斜は緩やかです。「自分はラテン語を読むことができるんだ」という成功体験が、モチベーションの維持に繋がりました。

スピーキングに関しては、まずは作文の練習から始めました。というのも、頭のなかで文章を組み立てることができないと、正しい文法で話すことができません。『Latin Prose Composition』というラテン語散文作文の教科書の練習問題を何周も解いて、徹底的に文法を頭に叩き込みました。

当時は、ラテン語で話す機会はほとんどなかったのですが、現在はインターネットを通じてラテン語で話すコミュニティに参加しています。毎週決まった時間にビデオチャットで互いの近況報告をし合うんです。メンバーは10人くらいで、国籍はイタリアや米国、メキシコなどさまざま。最新のテクノロジーのおかげで、古代の言語の学習者が恩恵を受けています。