不妊治療をきっかけに出会った栄養医学を診療に取り入れるために 夫婦でクリニックを開設

AI要約

馬庭夫妻の共働き夫婦生活について紹介。出会いから結婚までの道のりや家事分担、食事改善などについて述べられている。

馬庭夫妻はお互いの健康を大切にし、食事や生活習慣を見直し、病気予防に取り組んでいる様子が描かれている。

医療従事者同士だからか「堅い」雰囲気があるが、犬のポンタが家庭に笑いをもたらしている。

不妊治療をきっかけに出会った栄養医学を診療に取り入れるために 夫婦でクリニックを開設

 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2024年9月23日号では、まにわクリニックの馬庭真弓さんと馬庭直樹さん夫婦について取り上げました。

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 夫29歳、妻27歳で結婚。長男(9歳)とポメラニアンのポンタ(10歳)と暮らす。

【出会いは?】同じ病棟の医師と看護師として出会う。出会った当初はお互い別の恋人がいたが、たまたま別れたタイミングが同じで飲み会などで話が合い、交際がスタート。

【結婚までの道のりは?】交際1年で結婚。妻によると「ともに平均的な家庭で育ったので、生活レベルや金銭感覚の価値観が似ていたことも大きい」そう。

【家事や家計の分担は?】食事は妻、片付けや掃除、洗濯は夫の担当。夫婦の財布は一緒。

妻 馬庭真弓[40]まにわクリニック 看護師、事務長

まにわ・まゆみ◆1984年、和歌山県生まれ。2006年、和歌山県立医科大学看護短期大学部卒。同大付属病院循環器内科に勤務後、23年からまにわクリニックで看護師と事務長として勤務

 自分は健康体だと思っていたんです。でも不妊という壁にぶつかり、しかも原因がはっきりしないことに腑に落ちなさを感じた。栄養医学に出合って実は自分の体もいろいろと乱れていたんだとわかりました。そこから糖質の質を変えるなどまず自分たちの食事や生活習慣を見直しました。

 食事も大事ですがそれだけでは取れない栄養素は必ずあるんです。血液検査でその人に足りないものが何かを調べ、サプリなどで補うことも必要です。幸い私たちはお互いすぐに採血できるので(笑)、データとして変化が目に見えました。患者さんにそれを伝えることで、病気にならない体作りをし、健康寿命を延ばしていければと思っています。

 私たち夫婦は医療従事者同士だからなのか、どこか「堅い」ところがあるんですよね。日常生活でおもしろいことを言ったり、ふざけたりすることがあまりなかったのですが犬のポンタが来てから家庭に笑いが増えました。ちょっと抜けているキャラのおかげで、みんなが癒やされています。