茂山宗彦が大曲「木六駄」を披く 23日、京都・金剛能楽堂で「茂山狂言会 秋」

AI要約

京都の大蔵流狂言方、茂山千五郎家の公演「茂山狂言会 秋」が23日午後2時、京都市上京区の金剛能楽堂で開催される。茂山家の中堅の一人、宗彦が大曲「木六駄」を披く(ひらく=初演する)のが見どころで、宗彦は「難曲といわれますが、楽しむ術を習えば、茂山家のぶれない狂言になると思う」と朗らかに笑う。

「木六駄」は主人の命を受けた太郎冠者(宗彦)が大雪の中、薪や酒だるを運ぶ12頭の牛を追いながら都へ向かう道中を描いた狂言。舞台上に、雪道や牛の群れを現出させる狂言師としての高度な技術や、酔態の千鳥足で舞う「鶉舞」などが眼目だ。

茂山家では牛を追う場面で、演者の個性によって演じ方が異なるという。「祖父(四世千作)は牛をすごく叱るけれど、父(七五三=しめ)と伯父(五世千作)は優しい。牛の大きさも違う」と宗彦は言う。

茂山宗彦が大曲「木六駄」を披く 23日、京都・金剛能楽堂で「茂山狂言会 秋」

京都の大蔵流狂言方、茂山千五郎家の公演「茂山狂言会 秋」が23日午後2時、京都市上京区の金剛能楽堂で開催される。茂山家の中堅の一人、宗彦が大曲「木六駄(きろくだ)」を披く(ひらく=初演する)のが見どころで、宗彦は「難曲といわれますが、楽しむ術を習えば、茂山家のぶれない狂言になると思う」と朗らかに笑う。

「木六駄」は主人の命を受けた太郎冠者(宗彦)が大雪の中、薪や酒だるを運ぶ12頭の牛を追いながら都へ向かう道中を描いた狂言。舞台上に、雪道や牛の群れを現出させる狂言師としての高度な技術や、酔態の千鳥足で舞う「鶉舞(うずらまい)」などが眼目だ。

茂山家では牛を追う場面で、演者の個性によって演じ方が異なるという。「祖父(四世千作)は牛をすごく叱るけれど、父(七五三=しめ)と伯父(五世千作)は優しい。牛の大きさも違う」と宗彦は言う。

イメージを膨らませるため実際に牛を見に行ったといい、「なかなかかわいかったので、仲良しな感じでやりたい。大きくて言うことを聞かない、やんちゃでかわいらしい牛をイメージできれば」と話した。

他に「鶏猫(けいみょう)」「犬山伏」。(田中佐和)